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疎水のサクラ

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昨日の和割烹 浮橋につづいて、今日も和食にすることにしました。
いつも年末年始の忙しい時に「そこをなんとかたのむわぁ!」と京都にお越しになるお客さんの度、無理を通して席をとって頂いてる、味匠 寺岡さんに、お礼のお酒を持って行きたかった為でもあります。
お酒は、黒龍の「吟醸十八号」と「火いらず」。普通なら余りで回っていないお酒も京都のレアな酒屋さん 酒楽座 いのうえ でなら手に入りました。季節は桜、心も弾みます。

お酒を手渡しいたしましていただいたのはミニ懐石。
食事は七品ほどいただいた後の〆「ごはん」まで写真を撮るのを忘れるほどおいしく頂きました。

さて、お昼ご飯のあとは今日のお目当て疎水の桜見。
京都に訪れた方の多くは、インクラインという言葉を聞かれたことがあるでしょう。
銀閣寺あたりから哲学の道を南禅寺あたりまで散策すると、ちょうどこのあたりに出てきます。
一般的な観光コースになっているのでしょう、電車の通らなくなった線路の上を歩く人が気持ちよさそうに大勢歩いておられました。

ここは、滋賀県の大津から引かれてきた疎水が京都に入る玄関口、インクラインとは水路落差のある2カ所に敷設した傾斜鉄道のことで、写真のような明治時代からの遺構も残っているのです、近くには南禅寺方丈庭園や知恩院、岡崎公園や平安神宮のサクラが咲き誇っています。
しかし本日はあくまでも疎水沿いにこだわりインクラインから西へと歩いてゆきます。
すると、京都動物園を南側から眺める場所に出ます。

これがあまり知られていないので面白いのですが、京都動物園はちょっとしたお花見の穴場、それも同じ明治時代の開園という歴史ある動物園なのです。園内には250本近い桜(ソメイヨシノ)もあります。この日も入口からのぞくだけで見事なサクラが咲いているのが見えており、おそらく京都人でしょう知っている人だけがシートを芝の上に引いてお弁当をおいしそうに食べておられました。

さて、本日の私のお目当てはここではなく、疎水沿いに更に北上してまいります。
疎水は流れてゆきます。
哲学の道から慈照寺(銀閣寺)を西へ、白川通りを越えて200メートルで北へ、北大路通りを一旦越えたら今度は沿うように西に、下鴨本通りを越えたところから京都府立大学あたりまでの次の地図のあたりです。

ここのサクラの風景は、一見するとどこにでもあるようなサクラなのかもしれません。
しかしここは必ず訪れて静かに楽めるお気に入りの場所。
何も飾るのではなく、ほどよい高さのサクラのソメイヨシノが他の樹木と立ち並んでいる、しかし何よりも京都らしい疎水に沿って咲かせるサクラなのです。

そして、京都人のふりをするために、あと2カ所。

真如堂の東側、京都市交通局の西側に流れる疎水は、日吉橋あたりから南側一帯。

京都造形芸術大学から西へ向かう通りを、東鞍馬口通りといいます。
この通りと、川の「白川」が交わるところ、ここから南側一帯。


以上の3カ所はインクラインからは遠く離れており、いずれも疎水分線の川岸を、静かにサクラの風景がもりたてている静かな場所です。
よろしければ少し足を伸ばしてどうぞお楽しみいただければとご紹介申し上げました。

ここのサクラをたずねてわざわざ来られる人はおられないからこそ、落ち着いた時間を過ごすことが出来るかもしれません。
近くには住宅街もあります。
京都人のふりをしてそっと通ってみられては如何でしょうか。



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