手打そば 杣屋
「杣」という字があります。
おもには、山で木を伐ったり、加工をして生計を立てていた人を「杣」と呼んでいたようで、現在でも「杣道」(そまみち)「杣人」(そまびと)など一部使用されている文字なのであります。
小生は、なんとも自然をイメージする壮大な、そして優しさを感じるのこの字が好きなわけですが、この「杣」の字を店名に使用しているそば屋さんがあります。
鞍馬口通りと烏丸通りが交差するあたりから少しシモの方。
大本山の相国寺からなら歩いても行ける距離の『杣屋』さんです。

ご主人が女性だからといって特筆することもないけれど、京都らしくというよりも優しい感じのする店内です。

華奢な感じもする色白女性なので、麺棒を操って蕎麦切りまでこなす姿が粋にみえます。
二人なので注文は、ざるそば・おろしそば・とろろそば。いずれも冷たいものです。
まずは、ざるそば。

この店主自身が捏ねられて、そして、蕎麦切りまでこなす石臼挽き北海道幌加内そば粉。
これは、絶妙なタイミングでテーブルまで運ばれてきます。
一人なので多少ぎごちなさはあるけれど、ゆったりと座っていることが出来ます。

二八そばの上にのる、鰹節と大根おろしが、それぞれ京風の甘めのツユに絡み合います。
ツユは醤油の風味を感じさせないけれど出しがしっかりしていて、香り高い細めのお蕎麦にもあっているように思います。

とろろ芋は、何とも優しい摺り具合で蕎麦の上にのせられ、さらに美味しい玉子がひとつのっかります。
これを、混ぜながら食べ進めていると、一緒に出されている「レンゲ」の意味が、そば湯の時にわかってきます。
とろっと溶けた玉子の白身や黄身、そして、とろろ芋をそば湯でといて、おネギを少し浮かべて味わう。是非お薦めしたい味わいです。
杣屋
京都市上京区上御霊前町412-7
075-431-5581
11:30頃〜21:30頃(水曜は18:30まで)
不定休なので、電話での確認がベター。
電車なら地下鉄鞍馬口駅が便利でしょう。