都内を歩く。[港区]
金曜の雨はひどかった。その翌日、つまり昨日の土曜日、昼からの予定がすっかり空いたので、散歩に出かけようと思いついた。
持ち物は、愛機G10とiPhone、仕事用の携帯に財布。服装もジーンズにシャツ一枚のお気楽モードだ。
東京都内は坂道がとても多い。
しかしこれが散歩の醍醐味であって、新たに出会える坂道・曲がり角にこそ、新鮮さを感じて、この坂を越えれば、また、この曲がり角の向こうにはナニがあるのだろうかと、どきどきワクワクする。
まずは、目黒駅まで移動、駅を出てまず目指したのは、東京都庭園美術館だ。
ここは庭園の名前にふさわしく、入ればすぐに緑の木々が道路を染めている。
日本庭園や洋風庭園を散策すれば、二階建ての白い館が姿を表す。
白金迎賓館として使用されていた、旧朝香宮邸だ。
玄関口のルネ・ラリアック作のガラスのレリーフを始め、アール・デコの枠を凝らされている。
芝生の中に設置されているベンチに腰掛けて眺めていると、緑の庭園に囲まれている美術品そのものの「館」になんとも言い難い贅沢な時間が得られたように思う。
さて散歩はまだ続く。
次は、この美術館に隣接する国立自然教育園に移動した。
このあたり一帯というのは、高松藩主松平家の下屋敷の敷地だったそうである。
そもそもシロガネーゼやプラチナ通りで有名な「白金」という地名は、鎌倉時代から南北朝時代にかけて白金長者が住んでいたという伝説によるらしい。
国立自然教育園に入ると、その居住地だったと言われる土塁あとに迎えられた。
こんな広々とした森が都内に存在していたとは驚きだ。
自然園の横を無残にも横切る首都高速道路から、時折漏れ聞こえる騒音さえなければ、ここは信州上高地かと思うほど。
さっき目黒駅から歩いていたこの足は、雨上がりでぬかるんだ舗装されていない泥まみれの道を歩いている。
自然教育園の名にふさわしい、人の手がまったく加わっていない森林には、鳥や虫、カエル、夏なら蛇もいるだろう、ここじゃまるっとそのまんま自然が残されていて弱い植物は淘汰されていく様子もうかがい知る事が出来る。
園内のひょうたん池の水源は地下水だそうだ。
しかしいったいなんなんだ。このダサイ名称は、いかに国の天然記念物や史跡に指定されていたとしても「自然教育園」はありえん。
さっきの、庭園美術館なら「白金ガーデン」とか、この自然教育園なら「白金ジブリの森」とかにすれば、最高のデートコースとして評判が高まるもんだろうに…。
とか思いつつ、次回はその実践(デート)をしてみたいなあとか、妄想しつつたっぷりのオゾンり吸って、先へと進むことにした。そしてここから麻布までの坂の話を書きたいのだけど、今日はここまでにする。
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