月別アーカイブ: 2008年1月

金剛山 金乗院 金蔵寺 (関東36不動尊霊場 第7番)

「川崎大師」として有名な寺院は、関東三十六不動尊巡礼の7番札所。

正式名称は、「平間寺(へいげんじ)」であり、別名「厄除け大師」としても、お正月の初詣でだけでなくて、年間を通した参詣者で賑わっている。

小生が訪れたときは、まだお正月ムードのなかであり、名物の「飴切り」の勇ましい包丁の音が賑やかで心地よい。
トコトコトントン…オヤジさんの口上とともに長く伸ばした白い飴を包丁で切る音。これがなんともリズミカルで楽しいから見入っていると、前の手慣れた店員さんに呼び込まれ、すっかり良いお客さん(大量買い)になってしまった。


そして、まことにおおきな、楼門をくぐれば広い境内。

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神木山 等覚院 (関東36不動尊霊場 第6番)

仏教は、自分の生活への実現の中で、ココロの悩みを解決する方法のひとつでなのかと思っております。

しかし、毎日の生活の中では、自分の言い訳として方便を繰り返しておるのが現実であります。

時には、仕事を通して依頼者には調査を通して、そのココロの痛みを緩和していただき、家庭を和らげつつも、依頼者の家庭がどうしてこのような心の痛みを負うようになったのか、それを元の幸せであった状況にするにはどうしたらいいのかと、最後の最後まで考え抜き行動したいものです。


私の仕事は、まず人を疑うところから学ぶような事で、悲しく思うこともあります。

だからこそ、自分自身がお不動様の前では純粋無垢ることも出来る巡礼こそ、最後まで考え抜くために、自分の殻を破り続ける良い機会であると、いつも有り難くお不動さんをいただいておるのです。

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大聖山 真福寺 (関東36不動尊霊場 第4番)

前回の、延命院のエントリーでは、『日本人は、昔から、特定の場所にさまざまな思いをこめて、そこを「聖地」として崇め、大切にして暮らしてきました。』と記しましたが、ここ大聖山 真福寺では、あらためて聖地の考え方を思いなおす機会となりました。

お参りが出来なかったのです。

理由は、おそらく奥様のコミュニティーか何かの会合の時であったのでしょう、お堂を大勢の女性が占めておられ、その中にご住職らしきがおられた。

おって、お参りは外からさせていただき、ご本尊ともお会いできませんでした。

聖地が、なぜ聖域・霊場として信仰されてきたのか、小生にとっての聖域は霊場のお堂であるけれど、この外からのお参りも、実際にたたずんで想念いたしますと、心静かに穏やかになってくる。

聖地にはさまざまあります。「庶民の聖地」「神道の聖地」「山岳修験の聖地」や、個々の聖地、個々の聖域があります。

そして、このお寺のような、身近なコミュニティーとしての聖地。これこそ、本来のお寺の姿だったのかもしれません。

大聖山  真福寺‎
住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区和田 2-8-3
電話:045-231-4935


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清林山 金蔵寺 (関東36不動尊霊場 第5番)

比叡山の連峰は、滋賀県と京都府にまたがっている。

京都側から東山連峰の北端に目を向けると、南は838.8メートルの四明嶽と、848.3メートルの大比叡、北は750メートルの釈迦嶽、794メートルの水井山におわる山の塊となっている。

大比叡の南東650メートルの高さに、無動寺谷の堂舎が展開する。

関東三十六不動巡礼にいながら、比叡山の連峰を頭に抱いたのは、どちらかなら、大比叡とは大いに異なった感覚、つまりどちらかなら中国のお寺の設えを思い起こした違和感からに他ならない。

ここ金蔵寺は、日吉不動ともいう。開基の「智証大師円珍」が、比叡山と同じように日吉社を勧請して鎮護に当てた事に由来している、天台の寺院であるためだ。

しかし、ここにいると鬼気せまる感覚にとらわれる。


まず、下に、ある3つのポイント、そして江戸城にフラグをたてたGoogleマップを記す。

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成田山 延命院 (関東36不動尊霊場 第3番)

日本人は、昔から、特定の場所にさまざまな思いをこめて、そこを「聖地」として崇め、大切にして暮らしてきました。

成田山横浜別院もそのひとつ。

成田山は、大本山成田山新勝寺(関東三十六不動尊霊場36番札所)のもと、8つの別院があり、この成田山横浜別院もそのひとつとなります。

このように、成田詣でをする方の聖地は、全国にあり
野毛山不動尊の名で知られる「成田山延命院」は、明治初期に大本山成田山新勝寺の横浜別院として建立されています。

延命院のご本尊不動明王は、理源大師の作で、成田山中興の祖、照範上人が徳川家から祈願を懇嘱されたさい、祈願の本尊として賜ったとされ、300有余年は、成田山塔内に奉安され、この別院開創(明治3年)にあたり、勧請されています。

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