人は尊いものを礼拝し、聖いものにあこがれ、美しいものに惹かれる。
普段の雑踏に埋もれたさまざまな悩み、心の渇きを”仏さま”に向かい合って洗い流していただける。小生にとって近畿三十六不動尊霊場はこのような心が安らぐ場でもあります。
近畿三十六不動尊霊場会、2007年秋の法要は、根来寺で行われました。
天下をほぼ掌中におさめた豊臣秀吉が、最後まで服従しない根来寺を攻め滅ぼした時の火災、それでも、根来寺には秀吉の武力に抗するがごとく雄々しい大塔がそびえ立ち、戦火をくぐり抜け、秀吉の死後も揺らぎもせずに覇気を示しています。
根来寺は葛城連峰の山腹にあります。
境内は約三十六万坪。壮大な境内にある写真の本堂・大伝法堂には、とても大きな大日如来、金剛薩捶(さった)様、尊勝(そんしょう)仏頂尊像がありますが、本当に大きいというニュアンスを受けます。