恒例の山笠の準備が始まっていた。
月別アーカイブ: 2007年6月
霊場会の総会で感じた偽物と本物
「真竜を怪しむことなかれ」は、偽物と本物は、元来ない。事実があるのみ。ということだ。
(「冀わくは、それ参学の高流、久しく模象に習って真竜を怪しむことなかれ」 – 普勧坐禅儀 -)
昔、春秋の時代。
中国に葉公(ようこう)という、とても「竜」の好きな人がいた。
竜が好きなので、自分の居所となる場所のすべて、壁にかける絵や置物、彫刻などすべてに竜をしつらえて共に生活をしていた。
この噂を聞いた竜。
本物の自分が出て行ったなら、さぞ喜ぶ(葉公が)だろうと思って、ある日、窓から顔を出したところ、葉公は驚いてしまって気絶した。
さて、霊場会に今回増えた先達さん。
他の霊場で大先達をされている方がおられたりして、そのファッションも、いわゆるお遍路姿から修験行者のスタイルまでおられ、なかには大変な霊場マニアも一部見受けられるようになってまいりました。
小生の場合は、格好だけで申しますと集合写真にありますような、仕事の途中っぽい格好(いや本当ですが)で参加させていただいております。
2007年春 近畿三十六不動尊霊場会法要
近畿三十六不動尊霊場会、春の法要は智積院で執り行われ、新しい先達の方が12名と、今回は大変多くの先達が補任されました。
日時:2007年6月19日 火曜日
10:30 〜 14:00
場所:真言宗 智山派 総本山智積院
10:30 受付開始 智積院会館(於、智積院開館1階)
11:00 法要 明王殿
12:30 昼食 懇親会(於、智積院開館3階)
大雄山 最乗寺 (関東36不動尊霊場 第2番)
関東と関西に気温差があるのは当然ですが、京都と神奈川ですと2度くらい違うようです。
大雄山の山間に息吹く自然の姿は、紫陽花の背景に新緑よりは少し青いような美しい緑が輝きます。
紫陽花が美しいのも、また、緑が美しいのも、この山では当然の様にしているのだけど、この当たり前のことが有り難い真実であり、この瞬間というのは正に壮快極まりなく想いにも変化があらわれました。
このような山あいを抜けて駐車場に車を止めると案内板。
これに従いますと、奥の院に行くことになります。
奥の院は、道了尊境内の中で最も高いところにあります。
駐車場のカンバンには、ナゼか左の本堂への案内がありません。
それゆえ、これに従うと、最も高い奥の院への登山が開始するというわけです。
標高は430メートルで、本堂よりは100メートルほど上です。
先に本堂、不動堂とお詣りすれば、まず上がる機会はありません、車で来たのだから上がってゆけと、お不動さんの思し召しでしょうな。
雨降山 大山寺 (関東36不動尊霊場 第1番)
近畿三十六不動尊巡礼へのおさそい
「寒熱の 地獄に通う茶 柄杓も 心なければ 苦しみもなし」。
千利休が詠んだこの歌を、二宮尊徳は「この歌の心は無心を尊んで我心を無くすことを言っているが、ただ我を取り去るだけでは役に立たず十分ではない。我を取り去りその上に、一心を定めて不動尊のように心を動かさないことが大切なのだ。今試しにこの歌を詠み直せば」
茶柄杓の 様に心を定めなば 湯水の中も 苦しみはない(二宮尊徳)
先日のお山では、若い人がお年寄りの手をたずさえて声を掛け合っていたり、ご夫婦であろう老夫婦が手を取りあって歩いておられる、おすがたに感動しました。
関東三十六不動尊霊場巡礼の発願
関東の代表的寺院からなる関東三十六不動霊場。
昭和62年(1987)に成立した霊場で、神奈川県7カ所を発心の道場、東京都19カ所を修行の道場、埼玉県5カ所を菩提の道場、千葉県5カ所を涅槃の道場とする、神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県の1都3県にまたがる霊場です。
霊場の中には、五色不動、関東三不動(大山不動、高幡不動、成田不動)、真言宗智山派の関東三山(成田山、川崎大師、高尾山)もあります。
全国各地に霊場が広まる全国の不動尊霊場巡礼は小生の生活の中における礎。数多くの加護はもちろん一個人の信仰でありますけれど、息災・増益・調伏・敬愛と、その御利益を有り難く甘受させていただいております。
実は今回の発願は二度目。
最初は渋谷の相談室開設のおり、信願成就を祈念して発願していたのですが、忙しさにかまけ千葉県の霊場を残して停止していたのです。
しかし今回は思いも新たに掛け軸を購入。
お不動さんの掛け軸は、近畿三十六不動尊霊場の結願分が、6幅。
九州三十六不動尊霊場の結願分が1幅。今回分とあわせたら、八幅目となります。
特に今回のは額装にして渋谷相談室にも掛けさせていただこうと。これが狙いでもあります。
まずは、あの大山寺。ともかく巡礼に身をゆだね、心のよりどころにしたいから、もう今から期待が高まっている。
死の瞬間に体重が減少する
古本市で見つけた死の瞬間に体重が減少するというタイトルの本。
タイトルに一瞬躊躇したのだけど、とりあえず手にしてレジに持っていったら二百円。
「命って何だろう。科学者である私が、この瞬間に真正面から取り組むことになったきっかけは、植物との出会いでした。当時から、私は岩石や鉱物に含まれるミネラルについての研究を重ねていましたが、農業関係者からある相談を持ちかけられたのです。」
本書の著者、川田薫氏は、東京大学地震研究所・物性研究所などを経て企業の金属研究所などに勤務するかたわら、旧通産省(現経産省)の委員をつとめられた理学博士です。
岩石鉱物の専門家である氏の研究が作物の生育に不可欠となる土壌の改良に役立つのではという理由から、植物との関わりを始めたとのことだ。
そして、氏はその関わりの中で植物の心の存在や、自然の大きな循環システムに気づきはじめ、命について考えるようになったと記さている。