ボランティアの会議に必要な3つのエッセンス2
前のエントリーではその場の雰囲気を変化させるような機転となる発言について私感をもって記しました。
これは、そもそも仕事に就いての関係においても、お金による関係性が強く、それでさえ人の心というのはままならず、まして心をとらえたり、または動かしたりというのは最も難しいことです。
この冒頭で重ねて記しおきますと、ボランティア組織における人の心というのは、ヘタをすると個々人の利害関係にまでその範囲が広がって、とんでもない範囲にまで個人的な被害が広がる可能性すら生じる場合もあるからこそ、基礎的な段階で、事業の持っている魅力は勿論、その舞台が持つ魅力や地域への影響などを含めて得られる可能性などを含めた互恵の共感を得ることが必要となってきます。
事業という共通の山に向かって下山するにしても、人は自分の意思で動くから、また共に動かないと色んなリスク要因が高まるだけではなくって、成果物も共に共感できないのだから、縦の人間関係と横の人間関係をキチンと押さえて法を説く事が大切であって、人を説得したり動かせるには相手の心を知ることが最も重要でなのです。
そして、自分の心を知ることももちろん大切なことなのだけど、それをして相手の心を知り、互恵の共感(この様に書くと何か怪しい宗教のようだが小生の造語です)をつくりだすには日頃から相手の心を知ろうとする観察眼を磨くことが大切になってくる。
これは、まあ我々探偵のような人種がどうやって人を見ているのかをご披露することでも良いけれど、あまりにも広範囲となりますのでこれはまたの機会にして、わりと有名な「二人のちがい」について記しましょう。
駅のホーム。あなたは応援要請された警察官です。ホームに駆けつけたとき怪しい男が二人立っているが、どちらが鉄道警察隊の私服警察官なのか判らない。しかしこの二人のどちらかはスリ、そしてもう一人の方はスリを追っている私服警察官なのだ。二人は目の前でも早く判断して助けなければならない。しかし警察官の貴方はその私服警察官と面識がないのだ。さてどうやって見分けるか。
これの見分け方は簡単。その二人の目動き方を観察すれば判るのですね。
いつも周囲に誰がいるのか、警察官ははいないかと周囲を気遣っているから目がキョロキョロと動いているのがスリ、これに対して私服警察官は、この男に狙いを定めているから視線はピッタリ定まっているから、スリの目、手の動き、脚の動きを中心に見ているから、およそ縦に動いている。
目が横にならスリ、縦なら警察官というわけだ。
しかし、最近では警察官も一つの事件だけに目を向けているわけにも行かない多忙さだから横に動くことも多い。また、スリの方も一点集中型が多くなっているからお目当てに視線がピッタリ離れない事も多い。目の動きも全く逆になっているような時代、この例え話は全く役に立たなくなってきたものだけど、会議などにおいては、正面に座る人や横に座る人など、それぞれに意味合いがあること等はあまりにも広く紹介されていて、あえて正面に座ったり横に座ったりと応用する輩など当然のごとく一人や二人紛れ込んでいると想ってまず間違いないのだから、もとの場を感じるところにミソがあるともいえる。
ミソと言えるのは会議などにおいても、意識して目を見る事によって何かに集中しているのか、また他の意見をみつけているのかなどが分かってくるので、注意して見てみるのも良い。
たとえば司会が議事進行をしているとして、しっかりと司会をみていれば議事進行に対して、良くも悪くも収集しているだろうし、司会ではなくって外ばかり意識していたり窓の外を見ていたりすれば、自ずと疑似に集中しているとは言えないだろう。
こんな簡単でもそうだけど、本格的に目で判断する事が出来るNLPといった手法もある。
もしこのNLPについての興味が有ればFBIや警察官も取得していて犯人の取り調べにも、応用されているプログラムだから何らかの役に立つだろう、この技術を取得するには少々時間がかかるが、ここで紹介している書籍なら入門書として適切だ。
ただ、この様に説得する必要がない相手だとしてもやはり把握しておくことは必要であって、後になれば、とっても重要な要素を含む人物になる可能性もあります。だからこそ、前回から記しているような場を変化させるような自分自身の想いづくり、互恵の共感などもあるけれど、相手を見るときには、相手にある「縦」と「横」の両面を見ることで、随分と把握できる深さや広さにが現れてくるためです。
さてここで、いかにもあり得そうな例えを記してみる事にしましょう。
ボランティア組織で話し合いをして、自宅に帰ると中心的存在にある、Kさんからの電話です。
その電話であなた(Sさんとしましょう)は重要な役をKさんから頼まれました。
そしてあなたは、「ついに俺はこんなにも重要な役を頼まれた」と歓喜して二つ返事で引き受けるわけです。
しかし、その重要な役をこなすには、メールを送受信する必要がありそうなのに自宅にはネット回線がない。そこで家族の了承を取り付け、自分のお小遣いの範囲でフレッツとか光回線とかで開設した。
ところが、ここまでに連絡しておかねばならない人物がいました。
その事に気づいたのは、あなたにこの役を頼んだFさんで、同じ経験や立場にあるYさんへの了承を得る事なく、あなたにお願いしていたのでした。
そこで早速、FさんはYさんのところへ行って説明をしようとするのですが、Yは、はじめから重要な役を受けるために来たのだと決め込んで「わしでは役不足ですがお受けしましょう」と一方的に乗り気になってしまいました。
さらにFさんは、もうすでに、貴方に頼んだこと、また、貴方がこの役を引き受けている事をYに知られる「わしを差し置いて」などと言いかねず、またそうなれば、貴方にも迷惑がかかると思って、そうと伝えられず帰ってきたのです。
当然、Fさんは貴方に詫びます。そして「Yさんなら適職じゃないですか、なかなか役を受ける人じゃないのに良かったじゃないか」と言って許すのです。
さて、この例え話は、結果として貴方の人柄に救われはしました。
金銭的にも自宅に取り付けたフレッツとか光回線の工事料で済んだので、自宅でインターネットをするには良い機会だと捉えることも出来ましょう。
しかし、「これはひどい」と貴方に並列となる関係や、貴方の上に立つ方、又は慕っているような方も同じように良かったじゃないですかとはならない。
こうした関係は、ボランティア組織でなくとも一般的な人間関係にも多く見られるのだけれど、相手の立場を漠然とつかんでいる状態でなくって、常に関係を深めてゆく必要があるのです。
そして、この様な依頼をする関係や、その他の交渉を行うにあたっては重要となる縦や横の関係を相手の立場から把握しておく事が大切とも言えましょう。
もちろん人間関係は、縦関係や横関係だけで成り立っていません。
だからボランティア組織では相手の立場で縦と横の関係を充分に把握して、それをどう利用させていただけるかを常に考える事。これが互恵の共感を得るために重要なエッセンスといえましょう。
また次回に続けようと思います。(続く