カテゴリー別アーカイブ: 蕎麦

加須市のそば屋「田舎」

埼玉ネタのついでに、先日立ち寄った蕎麦店の話にのっとくれ。

埼玉にだって有名な蕎麦の栽培地、これ少なくないんだよね。

熊谷の奧にある秩父市荒川じゃ山間地の立地を活かして昔から在来種が作り続けられて秩父産の蕎麦を売りとした店も多い。

秩父じゃ、「手打ちそばこいけ」と、「手打十割そば蕎都」で味わったんだけど、両方とも秩父産の玄蕎麦を使用していて、挽き方と打ち方を変えて特徴良くだされていた。

埼玉なら川越にも「三たて蕎麦やじま」というお店があって、ご自身の蕎麦畑(2ヘクタール)で栽培され、ご自身のお店で使用されている。やはりその環境で頂くと美味く感じるもので、あの蕎麦掻きの味たるや忘れられない濃厚さがあった。品種は常陸秋そばであったと記憶している。

さて、同じく埼玉の加須市。

ここで地元の蕎麦を使った良い店を発見したので紹介したいのね。

店の名前は「手打ちそば 田舎」。と、なんともシンプル。夫婦で営んでおられる蕎麦専門店であります。

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生粉打 作美

大津市内から、信楽方向へ。山道を入って20分は走る。
すると、「手打ちそば」ののぼりが見えてくるから、すぐにお判りになるだろうと思う。

ガードレールからそれて、側道へ。
まるで、山あいの農家のような出で立ちの店が現れる。

わざわざ、ここまで来るのは、その値打ちがあるからこそ。
大津で、いや滋賀県で蕎麦なららここだろうと思っているから、ここまでくる。

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ついに「玄蕃藏」の予約がはじまった

江戸時代の製法を現代によみがえらせた醤油。
これには惹かれてしまった。
いつかも書いたが、小生の蕎麦にとって必ず必要な「かえし」は、「ヒゲタ醤油のそば膳」であり、このメーカーが出す限定品、それも江戸づくり醤油となれば、惹かれても仕方有るまい。

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アシある蕎麦の「永楽蕎麦」

ひさしく出石蕎麦について書いていないのは、このブログを停止していたからによる。
しかし、いまは再会したわけだから、直近に行ったお店の事も思い出して書こうと思う。

店の名は、「永楽蕎麦」。
古くから出石の街並みに存在していたのだろう築年数を感じられる。
その玄関には、藍色の暖簾がかかり。手打ちそばと染め抜かれていて、その手打ちブームのさきがけであったかと思わせる。


この店の前側には、屋根付きの喫煙コーナーのような待合所があって、休日ともなれば11時の開店を前には、お客さんの数人は必ずいる人気店だ。

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「そばがき」これが蕎麦店をおすすめできるワケ〜しみず

この店の住所は「橘通」であるが、いわゆるニシタチではなく、ヒガシタチ。
橘通はニシとヒガシにわかれていて、ニシタチのにぎやかさとは反対にビジネス街になるから夜などはひっそりとする。

「橘通2丁目」交差点を東に入る。すると一筋目の右向かい角にシックな建物がある。コンクリートので壁面で囲まれた二階建て、ここが「蕎麦処 しみず」である。

「吟匠庵」についての日記でも書いたように、この店も一茶庵の手打ちそば教室プロコース卒業生の店舗紹介に名を連ねるが、ただの卒業生ではない、いぶし銀たる風格が「しみず」のオヤジの「そばがき」に備わっている。

その「そばがき」には滋養さというか、宮崎の蕎麦文化を引っ張ってきたであろう、清水さんの人なりを感じさせていただいたのです。そもそも蕎麦の魅力は、蕎麦切りだけで測れないと思う事があって、むしろそば店ではこれだけを食べる場合もあるほど好きだ。
この作り方は、蕎麦粉を多量の水で溶いてから煮る、もしくは、熱湯で溶いて煮えた状態にするかの、簡素な食べ物で、そばきりよりはるか古くからある「そば食」。故片倉康雄氏は「手打ちそばの技術より」にてこう記している。

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椎葉産の蕎麦粉。そばや吟匠庵。

宮崎神宮は、天皇を祀る神社であり、一の鳥居を徹瞬間に身が引き締まる思いとなる。
絵馬を掛けさせていただいたあと社務所の巫女さんに「このあたりでうまい蕎麦屋さんはありませんか?」といつものように聞いてみた。すると自信をもってオススメいただいたのが、この吟匠庵である。

道案内の通りにあるくと、2分で着いたこの店は、どちらかならおしゃれな感じがするお店。
教えていただいたのは若い巫女さんだっただけに、”味よりも雰囲気”でオススメだったのか、と期待度のハードルを下げて席に暖簾をくぐる。
しかしまず目に入ったのは「今日のそば粉”椎葉産”です 店主」の貼り紙。これは意外だった。

何故意外だったのかと、これを申しますには少し蕎麦の話しから”回遊”する必要があります。

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宮崎の京都ダシ。蕎麦もおいしいがお土産が面白いそばや哲心。

宮崎の人気土産品といえば、地鶏や太陽のタマゴ、冷や汁や牛筋味噌煮込み、チーズ饅頭となりましょうか。しかしボクは「哲心」の饂飩にする。ただしここは蕎麦だけを出すおソバ屋さんであります。

こちらのご主人、京都は祇園で10年間の料理修行の後、郷里である宮崎に「そばや哲心」を開き四半世紀のお蕎麦屋さん。ここでお蕎麦を楽しんでから「持ち帰りの饂飩」を注文する。この感覚が面白いのです。

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このカテゴリ「宮崎の蕎麦」について。

宮崎で麺を食べるなら?とタクシー運転手さんに聞けば釜揚げうどんかラーメンを勧められることが多い。しかし蕎麦を打つ運転手さんに出逢ったことがある。
「宮崎では良い蕎麦を手に入れることが出来る」なので自分で打つそうだ。

それまで宮崎県に蕎麦のイメージなどなかった。だから、椎葉村三股町の蕎麦畑、そして宮崎市の檍地区(あはき)で「そば畑」などを見た時には驚いた。

特に檍地区の蕎麦畑は異業種交流グループ「バルシードあおき」の皆さんが地域活性化のために種まきから収穫までできる「そば街道」づくりに取り組んでおられ、その結果として地産地消の働きが機能している。

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蕎麦前〜利庵

東京で蕎麦となれば、蕎麦前の日本酒。
それも風情ある内装に囲まれたら、いささか呑みすぎてしまう様な事もありましょう。
出し巻きタマゴに焼き海苔にジュンサイなど、樽の香りが良い日本酒で頂く。

この「東京名店おいしい蕎麦」カテゴリ。どこから書こうかと思ったが、まずはじめは白金台のそば処、「利庵」から。
以前、ジュヴァーナにこのプラチナ通りに連れてこられた事があるからだ。

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このカテゴリ「東京名店おいしい蕎麦」について。

ボクの蕎麦への興味は飽きることがない。
いつかも書いたけれど、東京で初めて蕎麦を口にしたとき蕎麦なのに蕎麦でないという不思議な感覚に囚われた事があり、実は今もその傾向は変化してきたとしても、ボクは当たり前のようにあの斬新な味わいの蕎麦を求めている。
そう言った意味で聖地とも言える東京の蕎麦。東京の名店やおいしい蕎麦店について文章にするというのは気が引けるところではなるが、アウトプットしなければインプットもあるまい、勇気を持って書きしるしてゆこうと思う。

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