カテゴリー別アーカイブ: 初夏の京都

還幸祭

祇園祭といえば、山鉾巡航が有名ですが、今日は還幸祭。
祇園祭の締めというべき儀式で、子供たちの衣装行列と、御輿が京都の町を回って、八坂神社の方へ帰っていくという儀式です。

馬に乗った久世駒形稚児神宝行列に続いて、中御座、東御座、西御座の各神輿が順に御旅所を出発して次のような順序で進む。

中御座 午後5時00分発輿
御旅所(17:00)−四条通を西−寺町通を南−高辻通を西−烏丸通を北−四条通を西−大宮通を北−御池通を西−JR二条駅前−千本通を南−三条通を東− 御供社での祭典(19:45−20:20)−三条通を東−寺町通を南−四条通を東−東大路通を南−神幸通を東−本社(21:30)

氏子区域内の三条通り、大宮通り、四条通り、寺町通りなどを「ほいと、ほいと」のかけ声と共に練り歩くわけだ。

写真午後6時51分。(昨年は6時46分)
四条大宮交差点で神輿を高く上げて揺さぶる「差し上げ」。

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太刀魚

祇園町でご接待の前に食事をする。
そんな時はひとり「串政」さんでお食事をする機会が多い。

ここで出されるお料理は、「串」以外にも美味しいものが多いためだ。

今なら、鱧料理。「落とし」や「焼き霜」は本当に巧くこしらえてくれる。これも美味いけれど、焼き魚も大変に良いあんばいと焼き加減でもってお出しいただける。

たとえば、写真の太刀魚なんてのがポンと出てくるわけです。
無言ですが、初夏の食べ物は、鱧や穴子、鰻だけじゃないよと教えられている。そんな大将の気配りもあるのです。


MagicTableの喜多充氏に、この店をご紹介していただいてから、もう2年。
いつも我々には、少し良いものや凝ったものをお出しいただけるが、今回のは正に「太い刀」のよう。

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山鉾巡行の穴場

朝のウォーキングの際、四条通り北側の歩道にビニールシートを敷き詰めている家族がおられた。

四人家族のご主人は、ビデオを一所懸命にセッティング、奥様もカメラ位置を三脚に乗せて準備しておられる。
お子様の手にはNINTENDO DS。スーパーマリオに夢中、もう一人のお子さんはビニール傘の下で熟睡。(足が見える)
それもそうだ、まだ6時にもなっていない。


確かに、この位置ならアングルも良い感じのような気もする。

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宵山の朝

昨日の宵々山では、大きな音の雷と凄まじい雨の音に驚きました。
ちょうど、お客様とお店の中におりましたので、濡れなかったのですが相当な雨量であったように思います。
どこか近くに避雷したようでもあり、ズドーンと地響きもしておりました。

一夜明けた今朝のウォーキング。
三条大橋にさしかかった際、鴨川を見ますと大増水。
その雨量に驚いておりましたところ、川岸で白い鳥が川を見つめています。


川魚を狙っているのは直ぐにわかりました。

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鉾立

次にご紹介する写真は、きのう撮った長刀鉾ですが、あらためて見ていると東横イン京都四条烏丸が写っているではないですか。

これは素晴らしい発見!写真の「東横イン」五階以上の部分で、且つ西側に面している部屋をリザーブできたなら、撮影位置、つまり、巡行のある四条通りをお部屋から眺められる事になります。抜群の場所です。


まあ今年は無理だろうけれど、来年は祇園祭を見物する穴場のホテルとしてお客様向けに一部屋くらい取って置いても良いなあ等と思うわけです。

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鱧祭り – 味匠 寺岡 –

博多の山笠から、夏の京都に帰ってきますと、他所の祭りに現を抜かしていてはならぬと言う戒めなのでしょうか、いきなりスコールのような禊ぎを受けることとなりました。
雨が上がると、今度は蒸し暑さ。こうなりますと、否応なしに京都に帰ったことを思い出させられます。

そして夏本番だなあと、京都の夏がやってくるのです。

さて、夏の京都を語るに忘れてならないものが「祇園祭」と「大文字」。

祇園祭の「コンチキチン」の音で夏が始まり、五山の送り火には暑さが通り越してゆくのです。
四条通りに「鉾」の組み立てが始まるころから、本当の夏本番がやって来るというわけです。

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