若狭へと通じている周山街道を見下ろす大きな仁王門をくぐり、仁和寺の境内にはいりますと、左手には仁和寺御殿、更に奥に進むと金堂、御影堂など京都御所から移してきた建物が続き、お寺と言うよりも宮廷のような雰囲気を感じさせます。
平安時代中期に出家された、宇多法皇がこの寺に住む僧坊を営んだことから初代住職となり、その後も明治時代まで、代々の住職は法親王、つまり出家した皇子が務められ格式高い門跡寺院として栄えてきているためでもあるのでしょう。
それは、この辺り言ったの地名が御室、つまり、宇多法皇が住まれていた室を御室と呼ばれていたことにも由来しております。