カテゴリー別アーカイブ: 京都の蕎麦

蕎麦 じん六

ここは、京都の北山通り。
大きな通りから入ると、もうそれは京都ではなくって、蕎麦の国になるのであります。
実は、タバコをやめてから、一番最初に味わいたかった店がここの蕎麦なのですけれど、その理由は、以前より薄い感じがしていた「つゆ」が本当に薄いのかどうか、これを確かめたかったわけです。
変な理由なのですが、もしもここのおツユにコクでもあるのなら、これはこれで大変なのです。
さて、日によって、蕎麦粉の産地が変わるこのお店、本日いただきましたのは、北海道産の「ざるそば」と、福井産の荒挽き「田舎そば」です。
そして、いよいよこのツユにも再開です。

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越前蕎麦 やまが

京都の北にいてうまい越前蕎麦をとなると、福井出身の女性店主が切り盛りする素敵な店がある。
蕎麦は、蕎麦の実を殻ごと挽いてうったような色の黒く太い麺。
福井県の郷土蕎麦を左京区で出している。
越前蕎麦というとピリッと辛さの効いた大根おろしが蕎麦の上にのってくるように思いがちであるけれど、ここは違ってほんのり甘い新鮮な大根おろし。

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蕎麦切塩釜

小生が通い始めて5年は経ったかと思う。
いつもの曼殊院さんへのお参りの帰り道、一乗寺の中谷さんで昼食をとるのも定番ですが、余裕があるときにはもう少し足を伸ばします。
白川通りを南へ下がって、北大路通りを右折、西の方向へ700メートルほど。「高野」交差点を右折いたしますと、いわゆる「京都のラーメン通り」(ラーメン街道)。
右左には「小昼」「鶴はし」「珍遊」「天天有」「天宝」「高安」などがあります。
そして、それらに並ぶ行列を横目に見ながらもう少し走りますと、今度は先ほどの若い方々が並んでいたラーメン屋さんの客層とは違った、小生のような年齢の方も並ぶ行列が見えてきます。
それが、今回ご紹介する『蕎麦切塩釜』です。

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そば茶屋 澤正

このお店は、観光客の多いお店である。それは店からの眺望の良さや周辺の趣によるものであろうと思う。
眺望では茶屋自体が春夏秋冬四季折々の草木や花々に覆われている。また周辺では途中にかけられる「円通寺橋」から眺める景色、春には大きな枝垂れ桜、新緑、そして紅葉と充分な季節を堪能することが出来る。

さて、本日頂いたのは「夢咲月」というお献立。
まずは、「八寸」の写真からで失礼致します。

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手打蕎麦 藤芳

春の季節なら桜が満開となる時期、写真を撮ろうと思いながらもう何年経ったろうか。
ここは疎水の桜について記したように穴場的な場所。そこに12年の間、ひっそりと、あまり自己主張もすることなく「藤芳」はある。

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阿国庵

ずっと昔から、動物園の近くにあるおソバ屋さん。
店構えや暖簾にも京都の店だという風格をただよわせている店が阿國庵です。
阿国といえば出雲。出雲のお蕎麦といいますと「割子蕎麦」(わりごそば)。
小さな器に蕎麦を盛り分け多くの味わいを楽しむ食べ方が発祥した出雲地方の名物。
これは出雲の殿様が江戸で味わい旨かった蕎麦の実を出雲で栽培させ生まれたもの。
それと同じようにこの阿国庵のオヤジさんも出雲から蕎麦の打ち方を持ってきたわけです。

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手打そば処 みな川

2000年のスタートなので7年目のお店。
いつもながら日曜など、赤ちゃん同伴のお客さんが多く落ち着いた環境であることが判る。
しかし、男ひとりでも飽きない店作り、割烹は言い過ぎだけど一品料理と酒の種類が豊富に揃っている。
そして、どのメニューを注文してもお客さんの事を考えて、食べるための時間をも構成して筋書きを立てられているように思える。これは店主からの案内文にも現れていて、来たお客さんにはゆっくりとさせよう、そして健康になってもらおうといった考え方が、コースとなってるようなそば膳、また、酒の品揃えにも現れています。

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味禅の蕎麦

今から10年ほど前、山科の毘沙門堂で野点そばが行われていた。

香りを楽しむような、蕎麦の産地にこだわるような、「なか甚」がまだ出来ていないころ。
それは、京都の蕎麦が黎明の時期を迎え始めていたころである。

この話は別の機会に譲ることとしますが、ほぼひと月ぶりにいただいた『味禅』のおそば。
こちらのおソバ屋さん。ずいぶん前になりますがご住職の奥様にお教えいただいてから通い詰めているお店。
気取らず、何よりもゆったりとした気分で味わえます。いわゆる昔ながらのそば屋さんといった感覚でいただけるのも居心地も良いというわけです。


入口の石を積み重ねてあるのは、空充秋作の帰ってきた平成の大馬鹿門。「大素馬鹿」(おおそばか)は「馬鹿になって励め」の願いが込められている。

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丹乃國蕎麦 拓朗亭

関西といえば饂飩、これで良ろしいと思うのだけど、京都は饂飩なのか蕎麦なのかと聞かれることもあります。
そんな時、わずらわしい時は両方だと答えるけど、何だか麺が好きなんだなと感じたときは、饂飩は「おめん」か「辨慶」、極めつけは「京うどん 生蕎麦 岡北」、蕎麦は沢山ありすぎて即答できないねと答えます。
まず京都でお蕎麦ということになれば、そば処 本家尾張屋。
今年は2006年、引くことの1465ですから541。創業から541年の歴史となります。

「やんごとなき御方より召されて、山鳥の尾張の国より都にまいりしは、室町時代花の御所の時なり」と家譜に伝える本家尾張屋。
寛正六年(西暦一四六五年・応仁の乱の前年)に、菓子司として始まり次第に、そば処としても、京の町衆に親しまれるようになりました。
その味わいが、京の町で名高くなるにつれ、由緒ある寺院、宮家の方々にも、本家尾張屋のそばを好まれる方が多くなり、本願寺などからは「五色そば」と言われる美しく上品な彩りのそばの注文もよくあり、大きな重箱をもって買いにこられたものです。
また、江戸時代には、御用蕎麦司(いわゆる宮内庁御用達)をつとめ、宮中へ、そばをつくりに伺うこともしばしばあり、現在も、宮家の方々の御来京の折には、主人が道具一式を持って伺うこともございます。
そば処 本家尾張屋HPより

そして歴史があるお店ではもう一店、晦庵河道屋さんは、引くことの1723ですから283年。いずれも京都における”そば”の原点といったところでしょうか。

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蕎麦屋 にこら

押しつける店は大嫌いであるけれど、嫌みがないから受け入れられる。
そして蕎麦を口にはこべは、早く口に入れての度を通して欲して味わって欲しかったのだ、と理由も分かる。
おそらく2歩以上の距離なら奥さんは小走りなのだ、そんな事からも判る。
うまく言えないが、おいしいタイミングで味わって欲しいという気持ちが伝わる、そんなお店だと思う。
さて、はじめてゆくのならば、この店を探すのは難しい、今出川の智恵光院通りを北へ本隆寺が見えたらすぐである。

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