大原女蕎麦の『うえなえ』

昭和40年代に、デューク・エイセスが歌っていた、「女ひとり」。
結城には塩瀬の素描帯、 大島紬にはつづれの帯、 塩沢がすりに羅の名古屋帯と、それぞれのつむぎにも良い相性の帯があるように、大原といえば紫蘇の相性が風合いとして最適。
有名な大原のしば漬けでも理解できるところです。

京都大原では古来よりお盆前に柴漬けを漬け込むための赤紫蘇が一斉に刈り取られます。
その赤紫蘇を使った「大原女そば」が食べられるお店。それがここ『うえなえ』さん。

注文したのは、いつもの「大原女そば」。
のど越しのよい大原女蕎麦を噛みしめると、赤紫蘇の葉や実の歯ごたえ、赤紫蘇の香りが口いっぱいに広がります。

実は、このお店。
比叡山回峰行者の阿闍梨(あじゃり)さんが上原阿闍梨の頃から立ち寄られ一服される場所。


そう言った意味では、上苗さんの打たれる蕎麦は、実は有り難いものと頂いております。

どうぞ大原三千院など行かれたらお値打ちの大原女ソバをご賞味あれ。

場所は「三千院」からなら車で5分ほどだけど、観光客は皆無の穴場中の穴場です。
周辺の寂光院・宝泉院・大原魚山来迎院からなら充分に立ち寄る価値があります。

京都市左京区大原上野町534 
075-744-2860
なお、開店を確認してから行くのがベターです。

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