今年で七年目のお店は、いいちょの西側の通りにあります。
下鴨中通りから二筋目がいいちょ、三筋目がこちら「楽家」さん、すし屋さんです。
いいちょを並べて記すには、旨いものが近くにあるのは引き合うからかなあと、その様に思ったためです。
さて、普段に頂く食事。
これを寿司にするというのは少し贅沢なように思いますが、こちらの店ではそんな常識を少しだけ、ひっくり返してしまいます。
小生の調査会社は「依頼主本位」を謳っておりますが、このお店は「実食本位」を謳っておられます。
実食というと、実際に食べることですから、食べることを本位にしたいというのは、食べていただく「お客様本位」にも通じる意味を持つのだろう、等と思う次第ですが、実に、謳っておられる通りなのです。
全てを頂きましても、いいの?と疑問を持ちますきっと。
これは小生のみならず、皆さんが持たれる疑問だと思うのです、きっと。
頂いた、質と量、そして雰囲気というよりも接待力などから申しますと、いわゆる「安い!」と思われるに違いない、その様に思うのです。
たとえば、このカッパ巻き。
わざわざ、この写真を使ったのは意味があります。
侮る事なかれ。流れの終盤あたりで出されるこいつは、「海苔」「シャリ」「酢」、勿論、「キュウリ」のそれぞれ香ってから口の中で溶け合うように巻かれた品物なのです。
カウンターの向こうには、おそらくクーラー代わりなのでしょう。魚を自然に冷やすための工夫かと思われる黒い一枚物の石があります。
このお店。この様に緻密な計算と、繊細な工夫が施されたお店なのでありまして、小生と致しましても、これから10年、20年、30年の先々までもが楽しみなお店であって、先日も伏見稲荷大社の某氏にからの、「旨い寿司屋は?」の質問に、迷わずこのお店のことを紹介している。その様なお店であります。
実食本位 楽家
075-706-7337
左京区下鴨東半木町72-8
075-706-7337
12:00 14:00
17:00 22:00
水曜 予約がベター
カウンター10席