菅原道真ゆかりの長岡天満宮のある長岡京市。
阪急長岡天神から、歩くこと6分。西国街道と山陰街道を古来からつないでいるバイパス、『物集女街道』沿いにこの店はある。(もずめ街道と読みます)
ただし良く探さないと通り沿いなのに目立たない場所にあるから判らない。隠れ家のようにあるのがこの店です。
店に入ると、まず、壁に張り出されたメニューの数に驚かれることだろう。
常連さんから出されるアイデアを取り入れて出来上がったという料理も多いのだけれど、久々に訪れた私も驚いた。メニューに以前はなかった、北京料理のレパートリーも並び始めていて、お聞きするとやはりリクエストからとか、北京ダックなども大変お手軽値段で用意されいるのです。
つまりこちらのマスターは、まことに柔軟な発想の持ち主のマスター。こんなことが出来ますか?と問い合わせてみても、出来るよと軽やかに応じてくれる技量と才能を持ったお方というわけです。
たとえば写真のフカヒレの姿煮も当初は無かったけれど、リクエストによってスタートしたメニュー。ちなみに特大とも言えるこのサイズでも3,500円にて提供していただけます。
更に特筆すべきはお店の店内外(店の外と中)であろうか。店内にはマスター手書きの水墨風絵画によってつつまれている。紹興酒をボトルキープすると、いつの間にか似顔絵も描いてくれる。
さて、ここの基本料理は四川料理である。
食材や調理方法に関してはマスターやお客さんのアイデア満載されているわけだが、マスター高福義一さんの歩んでこられた歴史もすごい。だけど書けない。書ける範囲で記すなら、祗園の某名店の料理長の前は、東京、大阪、○○など数々の肩書き保持者。
しかし、それをひけらかさず、ただひらすらに、中華鍋を振り続けている姿は真摯であり、ふと料理を楽しんでいる最中にもマスターの愛情を感じる、そんな時もあります。
つまり、マスターの腕を最大に生かし切って店作りをしてゆくのはお客様なのかもしれない、そんなお店です。
かといって基本的な料理はリーズナブル、本格的な味付けがなされた料理が卓をおおいます。
どの料理もありますがどの料理も舌も心も身体も満足させてくれる料理方法で、高級素材を用いたフカヒレ姿煮をはじめ、高級黒酢をふんだんに使用した酢豚、陳麻婆豆腐など、味と質を費用対効果からも実感いたします。
追記:こんなこと出来ますか?と言った問い合わせは、出来れば少し仲が良くなってからお願いします。とマスターが言っておりました。
中国工房 四川風 華錦(ハナニシキ)
京都府長岡京市友岡1丁目20-13
075-953-3566
カウンター7席
テーブル2席