「本物の酒」に出会うまで。6

こんばんは、瀬戸です。早速ですが、前回からの話の続きをば。
その昔、お買い物といえば、かっぽう着姿のお母さんが、家の近所の八百屋さんとか、魚屋さん、果物屋さん、肉屋さんへとそれぞれ行ったものですな。

この「本物の酒に出会うまで」は、これまでに「酒で出会った人」と「酒の種類」や「場所」などの概略を書いてきたんだけど、「酒を買う」という点については、まったく触れていなかった。実はこれ、ボクが本物の酒との出会う、直接的なきっかけになっているからなので、少しだけお付き合い下さい。

そもそもですな、家で飲む酒なんてのは、家の近所の酒屋さんに酒持ってきてぇ〜醤油と味醂もねぇ〜、なんて事でほぼ電話で済ませたもんですな。
それも、当時なんざ、一切、客と酒店の両者に「こだわり」なんてありません。
酒は酒。醤油は醤油。味醂は味醂。何県の、なんて言うものなのかなんぞ、御用聞きの酒屋にはなく、なかった。

そこに、すこし影響を与えたのが、スーパーマーケットですな。
いろいろな産地から、よい品物を引っ張ってきて、店頭に並べる。
ボクも最初はおっかなびっくりで、手にも取らなかったけど、徐々にね、欲しい品物が目について買うようになってきましたな。

すると、酒屋の方にも変化が出て来ましたな。
負けじと、自分ところにしか入らない、珍しい酒を仕入れて、客にススメはじめた。

その頃だな、ボクが、酒屋に猪口猪口と顔をのぞかせてお酒の勉強させて頂いたり、味を覚えはじめてきたのは。
たとえば、京都なら、今はネットショップしかない、澤田さん。大阪なら奥田さん、滋賀なら加藤さんだな。本当にいろんな勉強をさせて頂いたもんだ。

御用聞きの酒屋の中には、タバコ販売で副収入を得ているお店も少なくなく、その副業部分もスーパーマーケットにとられたものだから、頑張るか、廃業するかの選択を迫られたようで、先にあげた三軒の酒屋以外は随分と苦しんでいる姿も目立った。

だから今ある酒屋さんの多くは、親の代からの土地持ちで、マンションやアパート経営をしていて副収入があるか、先祖代々の土地を切り売りするなどしているなどして、内装を変えたり、酒の取り扱いに工夫をしたりして頑張って、いろいろ変わったことをなさるから、いや酒よりも酒屋の方が目立つようなところも増えて興ざめをしたこともありました。

しかし、酒屋さんの中には、気骨というか気品にあふれた理念に満ちた酒屋さんがある。特にしびれたのは、横浜の蘇州小路にある「一石屋」さんだ。
日本酒の種類が50種類はあるが、一部を除きすべて知らなかった。いや、あればかりはボクの無知ではないと言い切れる。
きいたこともない蔵ばかりで、日本酒のお好きな方こそ、まさに行けば納得のお店でありましょう。

そして、ボクの日本酒への興味は、しびれずとも、ある程度の気骨や気品に、それに理念に満ちた酒屋の数だけ膨らんで来るようになるワケです。
さらに、ボクには出張がありますな。そうすると、今までに口にした日本酒を見かけることもありますな。これに地域の名物や料理、肉や魚に組合わせる。いやもう、じつに無限の組み合わせになってくるので、あれはあれで幸せな時間でありました。

ところが、ボクにとって日本酒の販売方法に劇的な変化が生じてきました。
インターネットに主体を置かれた酒屋さんの台頭ですな。
温度管理や、ラベルの損傷など感じる中でも、商品を受け取らざるを得ませんでしたが、やがて、商品の受注や梱包、発送に細やかな心配りや、酒への愛情、なによりもクール便などの流通方法がデフォルトになりはじめて、安心できるようになってきました。これらサービスは注文をする度に、向上しているなあと実感するようになりました。

たしかに、最初のころは、注文して届けられたお酒に、正直、疑問を感じました。
インターネットで購入をして、クレームの電話もしたことがありますし、それでも、さらに不愉快な思いをすることすらありました。

だけど、ようやく本当に新しい時代になってきた。
つまり、つまらない酒ばかりを扱っているような酒屋と、粗悪なネット通販をしている店舗はすっかり淘汰されてきたと感じているのです。

つまるところ、今、ボクが日本酒を求める場合、リアルな店舗に行くなら、小さな蔵、それも50以上もの小さな蔵ばかりを集めて、その一つ一つの蔵と大切にお付き合いをされている一石屋さんに行く。

もしくは、インターネットでの注文なら、限定のお酒を取り扱われていて、しかも、その配送方法から、愛情を感じ続けることが出来る、本気で販売をされているお酒屋さんで注文をする。

つまりボクには次の掲げる酒屋さん以外に、酒屋さんに用がなくなってしまった。

だがしかし、これは、あくまでもベルギービールをのぞいての話です。

ボクの、ベルギービールへの興味は、いまから2年ほど前、渋谷のビスカフェさんに行ったとこによります。
このベルギービールの名店に入る機会を得る事が出来たのは、今にしても不思議、あの入口に、地下に、まさに吸い込まれたという表現が正しい。
風が吹いたのではなく、誰かに押されたのでもない。
きっとあれは、ベルギービールの神さまがくれたチャンス。
小生のビール嫌いを可哀想に思ったのだろう、「無理してでも引き入れるべしし」と。吸い込んでくれたのだ。
それからというもの、ビールは美味いもので味わえるもの、広がるもので深めるもの、笑えるもので楽しいもの、さらに食もすすむから有り難く話も尽きない。
どうやらボクの「本物の酒」というのは、このベルギービールなのかもしれない。だからこの続きは、小生の新しいサイト「ベルギービール大好き!!」でお楽しみを頂きたい。

つまり、ボクの本物の酒への出会いは、まだスタートしたばかりなのです。

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