おもえば、去年の10月に書いてから、本当にしばらくぶり!昨日電話を頂くまで、続きを書くことすら忘れていた。
前回、小生はこのように、したためております。(笑)「まことに温和で、かつまたどこか重厚で知的な語り口であると人に言われるようになってきたわけです。」と酒の呑み方の変化について書いている。ですから、今回はこれの続きですな。
はじめての二日酔いなど記した前回まで。小生が、はじめて酒を口にしたのは、小学校2年のときだった。鹿児島の市比野にある母親の生家で、周りが美味そうに飲むもので、小学校2年なりの懇願をして呑んだ、はじめての酒。最初くれなかったものだから、駄々をこねまくって、泣き叫んで手にして、口にした。
鹿児島弁なんて、ぜんぜん理解できなかったのに、なぜか暖かな、いわゆる家族の団らんの中で、今で言う「じょか」で味わったんだな。つまりあれが小生と酒とのホプライなできごとのはじまりなんだ。
そして、小学五年生の二日酔い。さらに、仕事を始めてからの酒。ここのところを書いてなかったな。
34年も前の事だから、ある面、「元祖」じゃないかな、小生、あの一気飲みのなんてのは、16歳の頃にはやらされていた。
あの株式会社 大調での労働時間は、一日平均で17.4時間 さらに一年365日休み無し がデフォだったワケで、現場が終われば 次の現場 次の現場 と駆け回っていて、24時間内に調査現場を 6案件つづけてした事もあった。
その頃、先輩の調査員と2名のペアでやってたから、先輩の調査員から寝るためのコツをたたき込まれた。(あ、調査技術も)
そのコツとは、簡単。呑むだけなんです。現場が終わって5時間ほど余裕があれば、すぐに立ち飲み屋さんに行くわけです。
立ち飲み屋入れば、すぐにビールかチューハイあたりを注文。すると いかにもな 立ち飲みのオヤジが「あいよ」などと言いながら、カウンターにグラスを置く、このタイミングで先輩調査員が「飲み干せ!」と、いわば号令ですな、をかける。
一気に飲まないと、デカイ声を出して怒るから、まわりに迷惑になるから一気に呑む。つまり一気飲みです。
すると、「よぉし!店員に注文しろ!」と言われ、「おかわり」と。
そしてまた「飲み干せ」「注文しろ」が一度か二度、もしくは三度ほど繰り返します。
そして、極めつけ。おあいそ」、支払いを済ませたら、車まで ダッシュ。つまり 走ってもどるわけです。
そして、もどった車の中で「寝ろ!」と。
あの状態で眠れたのが、今じゃ不思議だけれど、よほど疲れてたんだろうなぁ。
しかし、あんな調子で、あお一日平均17.4時間なんてのを、よく頑張っていられてのは、なんだかんだいって、酒ではなくて、あの先輩が、”うまかった” んだろうなぁ。
そうそ、その当時の先輩が、小生言った言葉があって、これは覚えているので記しておきたい。
瀬戸君よ、あんな立ち飲みなんかで、酒を呑んでたら、いずれ酒に呑まれて、酒が呑むようにもなるで。そして最後には、酒で溺れて、酒に苦しむよ。酒はゆっくり呑むべきで、座って呑む方がええよ(良いよ)
立ち飲みは、酒を味わう場所ではない。ただ単に、酒に溺れる場所である。
その十代のころの教えの通り、今や 酒におぼれる立派な大人 (笑)。の手前であろうかと思っている。
また、話がそれた、つまり、小生の酒というのは、この様に無理にでも寝る時、その為に飲む酒でしたが、やがては「味わう御酒」、「楽しむ御酒」へと年相応、そして酒の使い方によって変化してきているのです。
そして今回の本題、「まことに温和で、かつまたどこか重厚で知的な語り口であると人に言われるようになった酒」について記そうと思ったら、少々長くなってしまった、あはは、また明日にしよう。