桜島は大した山だ。灰を降らせて、広い範囲を灰色に塗りつぶす。多くの人たちの顔を同時にしかめさせる。その日の話題を独占する。おかげで全国ニュースになる。
そのとき鹿児島市の仙巌園にいて、目にした噴火はすごかった。
噴煙の高さは4000メートルを超え、火口から1キロ流下する火砕流も発生した。更に大きな噴石は四合目付近まで飛散したらしい。
降灰は日常生活にも大きく影響する。今回は鹿児島市内だったわけが、桜島や垂水、鹿屋方面など、風向き次第ではどこでも同じ目に遭う。
見ながらにして対岸の痛みを意識してとったのがこの写真だ。
ある意味で周りに平等な、この大した山をおそれ敬いながら鹿児島の人は生きている。
(iPhoneで撮影しました)