夫婦関係の破綻と童話

さて、結婚とは二人の人間が一つになることだ。
しかし二人の人間が一緒になったからといって何もかもが一つになる。
なにもかも同じ事を考えたり、同じ行動をとりはじめる、そういったワケではないと言い切れる。

結婚して、一つ屋根の下で暮らし始めたとしても、基からの異なった個性というものがお互いあるためである。
お互いに異なった個性をもともと持っていて、互いに成立している価値観が同じ屋根の下で暮らし始めるというわけです。

もしも、互いの個性を無視しまして、自分の価値観を相手にも実行するように求めるとする。
すると、無理が生じてきて虫歯が出来る。
つまりは、破綻に向かうわけだ。

ここで少しむかしの童話を思い出した。
有名な童話、『青い鳥』、チルチルとミチルの話である。
大抵、幼少の頃に目にされていると思うけれど、ようするに、幸せをもたらす伝説の青い鳥を探して旅するといった物語です。

そして、チルチルとミチルは二人して、いろいろな国を旅します。
ところが長い旅をしても結局のところ青い鳥は見つかりません。
そして長旅のあと、家に帰ってみると実はずっと飼っていた鳥こそが「幸せをもたらす青い鳥」だったという話しです。

探し物は実は目の前にあるという寓話ですね。

そして、これは『夫婦共通の目的となるもの』と取り替えることも出来ます。

ところが、この青い鳥は、夫婦関係においては、逃げ出すこともネコに食べられることもあるのです。

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