ひさしく出石蕎麦について書いていないのは、このブログを停止していたからによる。
しかし、いまは再会したわけだから、直近に行ったお店の事も思い出して書こうと思う。
店の名は、「永楽蕎麦」。
古くから出石の街並みに存在していたのだろう築年数を感じられる。
その玄関には、藍色の暖簾がかかり。手打ちそばと染め抜かれていて、その手打ちブームのさきがけであったかと思わせる。
この店の前側には、屋根付きの喫煙コーナーのような待合所があって、休日ともなれば11時の開店を前には、お客さんの数人は必ずいる人気店だ。
よって、店内に入るとちょっとした緊張感をもって、席に案内されるから、これには従いたい。多少はムッと来るかもしれないが、店員の対応に悪気はない。
さて蕎麦は、いわゆる、のど越しがよい、アシがある蕎麦だ。
7対3か8対2なのかその割合は判らないけれど、喉を滑らかに通りすぎていく「ツルツル」感が楽しめる。
これが湯がきたてで運ばれてくる。
この店はのウリは、湯がきたて。
蕎麦はのど越しも大事とされるが、これは蕎麦表面にある、茹でて軟らかくなって部分から、瞬時においしさを感じているのだ。
ここは、運ばれる寸前に茹でた蕎麦を水洗いしてもってくるから「ぬめり」がない。
もしこの「ぬめり」が残っていたら、水分移動で感触に悪影響をおよぼすだけでなく、ツユの絡みにメリハリすら出てしまうし、蕎麦の香りも絶たなくなってしまう。
これぞアシが良い蕎麦を出している店。
ただツユに、若干の調味料を感じたのだが、気のせいという事にしよう。
永楽蕎麦
兵庫県豊岡市出石町宵田119
0796-52-2540
11:00-15:30
休金
「殿のblog」からお邪魔しました。
出石蕎麦の考察について非常に共感を覚えます。出石蕎麦と一言で言ってもすべての店で見た目は一緒ですが全く違うものを出しているのが実情です。
地元の人間として美味しい出石蕎麦を食べて満足して帰って欲しいのですが、実際は観光バスは「そんなまずい店に行くの・・・・・。」と思わずつぶやきたくなる地元の心情です。
こんな素晴らしいブログがあってありがたいですね。今後とも楽しみに見ますのでヨロシクお願いいたします。