前回の、いざというとき、子どもを犯罪から守れますか?からの続きです。
さて、事件について話し合って、いろいろな対処法を考えても、実際に起こったときに冷静に対処するのはなかなか難しいものです。
そこで今回は、お子様とご一緒に、防犯マップの作成をされる事をお勧めいたします。
これは、親がつくって子どもに持ち歩かせるのではなく、家族で相談しながらつくる事が大切です。
一緒に作成することで、小学校から自宅への帰り道、人通りが少ない場所や、暗くて怖い道を確認させ、交番の場所や、子ども110番の家などの安全な場所と、非難できる箇所を再認識させることが必要なのです。
防犯マップをつくるにあたっては、子どもの通学路や家の近所を見直しましょう。
危険な場所や、いざというときの避難場所をしっかりと把握させます。
- 通学路や、自宅のまわりで危険な場所を見つけましょう。(見晴らしが悪い・人気がない・道が狭い・道が暗いなど)
- 何かあったときの避難場所を認識する。(交番・子ども110番の家・コンビニエンスストア・ガソリンスタンドなど)
「子ども110番の家」の場所、知っていますか?
「子ども110番の家」は、危険を感じて助けを求める子どもを保護し、警察などに通報してくれる民間協力の活動です。その数は全国で約131万カ所。地域によって、警察、教育委員会、自治会などさまざまに運営が異なりますが、玄関先や店先に「子ども110番の家」のステッカーが張られています。せっかくのシステムを無駄にしないように、近隣の「子ども110番の家」の場所を確認して、子どもと一緒に挨拶をしておくのも良いでしょう。
つぎに防犯マニュアルですが、次の5つの項目について子どもと話し合って作成して携行させておくと良いでしょう。
- ひとりのときに知らない人に声をかけられた場合
- 近くに行かない(手を伸ばしても届かないくらい離れる)
- 防犯ブザーを鳴らせる準備をする
- 頼まれごとは引き受けない(道を教えて、犬を探してなど)
- ものをもらわない(ゲームやお菓子)
- すぐに信用しない(お母さんが呼んでいるなど)
- 知らない人に車から声をかけられたら
- 近くに行かない(車から離れる)
- 防犯ブザーを鳴らせる準備をする
- 返事をしない、聞こえないふりをする
- 車の進む方向と反対の方向(うしろの方向)に逃げる
- 迷子になったら
- あちこち動かない
- 最初に決めていた場所に行って、そこで待つ
- 店員さん(制服を着ている人や名札を付けている人)を探して呼び出してもらう
- 声をかけられても、知らない人についていかない
- ひとりで歩くときには
- 周りをよく見ながら歩く
- ガードレールがあったら内側を歩く
- 明るくて人の多い道を選んで歩く
- 怖いときはお母さんなどに電話して迎えを呼ぶ(コンビニに入って場所を知らせる)
- 緊急の連絡先
- お父さんの携帯
- お母さんの携帯
- おじいちゃんの携帯
- おばあちゃんの携帯
- 家
- 小学校
いますぐチェックしましょう
自宅を狙った犯罪を防ぐために、以下のことに気をつけましょう。戸締まりはもちろんのこと、庭先や門まわりが汚いと狙われやすいので、日ごろからきれいにすることを心がけましょう。
- 防犯性の高い鍵を使用する
- 置き鍵をしない
- 庭や植え込みをきれいにしておく
- 窓には防犯フィルムを貼る
- 踏み台になるような不用品を屋外に置かない
警視庁-少年を犯罪から守る〜ドキドキまあちゃんゲーム
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/dokidoki/index.htm
警察庁-子ども防犯テキスト「みんなで気をつけようね」
“http://www.npa.go.jp/safetylife/seiankis8/kodomo.htm”
京都府警-健太くんのおでかけ
“http://www.pref.kyoto.jp/fukei/anzen/seiki_t/kenta/index.html”
それでは。
次回は、「外で気をつけること、被害に遭いそうになったら」を記します。
ご提案:もしもこれからの引越をお考えの場合、引越し先でのお子様の安全を守るため、事前に教育・学校関係の実態調査を行う引越し先の調査のサービスを利用されることをお勧めします。