子どもを狙った犯罪の被害者にならないために
ひと昔まえなら、子どもが親によくいわれていた、「ごろごろしてないで外で遊んできなさい」という言葉も、最近ではそうはいきません。
現在は、自分が子どもだったころの安全な社会ではありません。
誘拐や強制わいせつ殺人など、子どもや女性を狙った犯罪は年々増えつづけ、その多くが「だれでもよかった」「たまたま目についたから」という、犯人の目的が曖昧な行き当たりばったりの犯行です。
今回は、自分は、大丈夫、うちの子に限ってはという過信をあらためていただこうと、記してまいります。
ほんの一瞬の心のゆるみが、大事件につながってしまいます。
日ごろから、周囲の様子や状態を把握して、ときおりチェックをしていただくことが、一番の防犯対策となります。
そこでまずはじめに、下の8つのチェックボックスをすすめてみてください。
もしもひとつでも当てはまるなら、防犯意識は低下しているものと思われます。
日ごろの小さな積み重ねが大きな防犯につながります。出来ることから防犯対策を始めましょう。
子どもを狙った犯罪が年々増えつづけています。子どもの安全を守るために、伸び伸びと過ごせる環境づくりのために、いますぐできる防犯対策。親子で一緒に考えてみましょう。
犯罪について知りましょう
子どもを狙った犯罪に関するニュースは後を絶ちません。それらを「かわいそうだから」「子どもには刺激が強いから」と聞き流してしまわずに、子どもと一緒に見て話し合うことが大切だと思います。
自分にも起こりうることであることを認識させて、子ども自身に、自分のみを自分で守る、自己防衛能力を身につけさせるのです。
被害に遭ってしまった子どもの悲しみを無駄にしないためにも、同じような事件が繰り返されないようにすることが大切なのです。
- 子どもにもわかりやすい言葉に置き換えて説明する
- 事例に応じた的確なアドバイスをしておく
- 事件の経過を教えてあげましょう
- 自分だったらどうするか?をかんがえさせてみましょう
- 最近の出来事などを、聞いてみましょう
子どもには判りづらい表現やニュース用語は子どもの言葉に置き換えて、子どもにも判りやすい言葉に置き換えて説明しましょう。
「こういう場合はこうしてね」と、子どもの対処法に対して具体的にアドバイスしておくことが大切です。ただいうのではなく、子どもの成長にあわせてキチンと理解できるように、どうしてそうするのかについても説明しましょう。
事件については、起こったそのときの話をするのではなく、事件の続報などがあったら子どもに教えましょう、それをきっかけに、また話し合いをすることが大切です。
「もしも自分が同じ事件に巻き込まれたらどうする?」と聞いて、解決方法をシミュレーションさせます。また、「もし、まわりに人がいなかったらどうする?」「防犯ブザーをとりあげられてしまったらどうする?」など、さまざまなケースを想定して、子ども自身の自己防衛能力を高めておきましょう。
事件について話すとき、「最近、変わったことはないか?」と聞いてみましょう。言い出しにくそうにしていても、急かせたりせずにじっくりと聞くのです。子どもが二人以上いるなら、ひとりずつ聞く方が落ち着いて聞けるでしょう。また、こちらからも日ごろの子どもの変化に気づけるようにしておきましょう。
パーソナルスペースを覚えさせましょう
パーソナルスペースとは一種の縄張り意識で、家族、友人、知らないひとなど、コミュニケーションをとる相手との物理的な距離のことです。大人は無意識のうちに、「この人とはこれくらい」と相手との距離を保って付き合っているものですが、子どもにその感覚を教えるのは、なかなか難しいものです。そこで、子どもと自分でお互いの腕をまっすぐ伸ばして手が触れないくらいに離れて、「知らないひとと話をするときは、このくらい離れてね」と、体で距離感を教えてあげましょう。
「変な人」や「知らないひと」の説明について
知らず知らずのうちに、不審者のイメージをつくりあげていませんか?最近では、まさかあの人がという例の方が多いのです。不審者の固定観念を捨てて、安全そうなひとでも犯罪者になりうる、という意識をもって子どもに教えてあげましょう。「知らないひと」に関しても、「この人は大丈夫だけど、あの人は要注意」など、あいまいな線引きでは、かえって子どもが混乱してしまいます。「家族以外の人から誘われたら、必ずお母さんの了解をとること」など、きちんとした基準を作って教えておきましょう。
続き、「子どものために、防犯マップ&防犯マニュアルをつくりましょう」を読む
ご提案:もしもこれから引越をお考えの場合、引越し先でのお子様の安全を守るため、事前に教育・学校関係の実態調査を行う引越し先の調査のサービスを利用されることをお勧めします。