東の空が明るく冴えると、透明な光の束が窓からたっぷりと射し込んできた。今日の一日を輝かせるだろう朝の光だ。
毎日同じ営みの繰り返しに見えていたこの朝の光も、実に今日の空気は異なりを感じる。
庭に出ると若葉が萌えていて、しば苔には昨日の雨が滴る朝。ツツジの彩り…どれもこれも、今日のこの朝は新しい朝が来たようにも感じられた。
しかし、ボクはふと立ち止まる。この朝も昨日も一昨日も、もしかしたら今朝と同じ空気と朝の光に包まれていたのだ。
2006年の3月25日にはじめた瀬戸 啓一朗のブログ。
このエントリー399エントリー目だから、混ざり合いながらも積み重ね398回は記しているから、振り返れば時間の流れが思い起こせる。
これら過去の時間を古いものとしても、これからことを新しいものとしても、ボクはこれからも分けるつもりはない。
新しいものにも、つまらないことや良いことがあるように、古いことにもつまらないことや良いことがある。だから無条件に過去のことを忘れてしまおうとは思わない。
新しいことも、古いこともいずれも大事にしたいものである。
これまでに記してきたエントリーはなおさらで、肩を抱くように身近に引き寄せておきたい。
このブログには人から見れば雑多の類だけど、ボクにとっては、たった今このときの「現在」と混ざり合っている。
また明日の朝が来れば、同じ光が射し込む。
明日になれば、また少し見えるものも拡がるだろう。
今さらながらに気づく。
このブログの中にある文章は、ボクがいかなる状態にあろうと、ひとつひとつの朝を重ねてきたのだなと。
読み返すような機会からも遠ざかっていたが、今朝の光景を迎えられたのだ。
これもこのブログが残っていたからこそ、これからまた少しずつ過去を増やしてゆこうとおもう。
写真は、先日の八海山酒の会にて。
前半の福原左和子さんの琴の演奏には特にやられた。
参加者全員分のぐい呑みを作った清水志郎氏。因幡堂狂言会の記念品にもいいなぁ。
お久しぶりの、更新ですね!
何か、心の心境が、変化しましたか?
つつじがとても綺麗です。若葉も生き生きとしていますね。