琴の音と皿蕎麦〜出石皿蕎麦会 五萬石。

琴の音が流れる店内。
この音を聞くと、それだけで落ち着いた雰囲気になるから不思議だ。
席に着くと、この琴の音にあった風格ある女性に注文をきいていただいた。

前にも書きましたが、食べものには、味の特徴や、美味しさの仕組みを、ひと言で言いあらわせるものと、そうでないものがあります。
出石の蕎麦に限らずとも、蕎麦というものは、すべて後者になると思うのです。
蕎麦について、味の特徴や美味しさの仕組みをひと言でなんて言いあらわせないのです。

だから、蕎麦の美味さとは何かと聞かれて、そう簡単に答えられる人はいないと思うのです。

なぜなら、店の雰囲気も蕎麦の味に影響を与えるからだと思うのね。
この店のように、店に入って直ぐ「お琴の音」は、取り急ぎ「和の空間」居ることを自覚させるに効果的なんだろうし、実際にそう感じる。

他のおソバ屋さんはどうだろう。
「無音の蕎麦店」もあるにはある、がしかし蕎麦屋さんのBGMは、ジャズ(ああ大雑把なジャンルわけ…)であることが、多いのだけど。

しかし、店主の都合によっちゃ、ロッキンロールやディスコティック、ド演歌でも構わないわけだ。
ただし、音ってのは雰囲気をつくるひとつの要素には違いない。
そんな中、何故に琴の音なのか…そうか、武家屋敷跡の前だからか…そう気づいた頃に蕎麦が来た。

蕎麦は切り方にややバラツキがあるも味や香りに遜色はない。
しかしツユは深い自然味…今回からは、前回に少し触れた蕎麦判定13のポイントを基準に記してゆこうと思う。

運ばれてきた蕎麦の麺 総合評価10点

Point1,麺そのもの
* 際だってできてはないが、形が揃い、水切りがよい…0点

Point2,口当たり
* 極上ではないが、違和感はない…0点

Point3,香り
* 香りは少ないが、蕎麦らしさは感じられる…0点

Point4,蕎麦の味
* 食べ物の充実した味、穀物のうま味がある…プラス5点

Point5,こし
* 粘り、歯ごたえがある…プラス5点

Point6,喉越し
* 蕎麦の喉越しを感じる…0点

辛汁について 総合評価5点

Point7,辛汁の味
* 甘味辛味が濃くバランスがよい…0点

Point8,出来上がり具合
* 奥深さに欠けるが、違和感はない…0点

Point9,麺との相性
* 麺によく絡み、相性がよい…プラス5点

Point10,薬味について 総合評価0点

* 普通の材料だが、作り方は丁寧(ネギの刻み方等)…0点

お店について 総合評価10点

Point11,値段
* 値段相応…0点

Point12,接客
* もてなしの心を感じる…プラス5点

Point13,店づくり
* 歴史を感じる、面白みがあり、わびさびを感じる…プラス5点

総合計25点/65点

五萬石本店
TEL:0796-52-4188
住所:〒668-0234
兵庫県豊岡市出石町柳13

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琴の音と皿蕎麦〜出石皿蕎麦会 五萬石。」への1件のフィードバック

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