関西といえば饂飩、これで良ろしいと思うのだけど、京都は饂飩なのか蕎麦なのかと聞かれることもあります。
そんな時、わずらわしい時は両方だと答えるけど、何だか麺が好きなんだなと感じたときは、饂飩は「おめん」か「辨慶」、極めつけは「京うどん 生蕎麦 岡北」、蕎麦は沢山ありすぎて即答できないねと答えます。
まず京都でお蕎麦ということになれば、そば処 本家尾張屋。
今年は2006年、引くことの1465ですから541。創業から541年の歴史となります。
そして歴史があるお店ではもう一店、晦庵河道屋さんは、引くことの1723ですから283年。いずれも京都における”そば”の原点といったところでしょうか。「やんごとなき御方より召されて、山鳥の尾張の国より都にまいりしは、室町時代花の御所の時なり」と家譜に伝える本家尾張屋。
寛正六年(西暦一四六五年・応仁の乱の前年)に、菓子司として始まり次第に、そば処としても、京の町衆に親しまれるようになりました。
その味わいが、京の町で名高くなるにつれ、由緒ある寺院、宮家の方々にも、本家尾張屋のそばを好まれる方が多くなり、本願寺などからは「五色そば」と言われる美しく上品な彩りのそばの注文もよくあり、大きな重箱をもって買いにこられたものです。
また、江戸時代には、御用蕎麦司(いわゆる宮内庁御用達)をつとめ、宮中へ、そばをつくりに伺うこともしばしばあり、現在も、宮家の方々の御来京の折には、主人が道具一式を持って伺うこともございます。
そば処 本家尾張屋HPより
そして、「ゑびや」や「永正亭」、「大黒屋」に「桝富」、そして「有喜屋」は、現在までの京都に蕎麦を普及安定させてきた最古参といえるわけですから、どのお店も全て冷たい蕎麦をお勧めするのではなく、温かいお蕎麦や温かいだし汁お汁を楽しめるお店もあります。
さらに近年、ちょうど私が30を過ぎてまいりますと、新たな十割そばが大人気となりまして、今回のお店も当時は「タバコが吸えない店」=「偏屈な店」として同年配の痛烈な批判を受けていたような記憶があります。
「たかが蕎麦を食うのにどうしてタバコを吸ってはいけないのか」というわけです。
ですから、当時には2回ほど行ったのでしょうか、つつじヶ丘とかいう住宅街の中にありましてもまだ幾分大きな道路沿いにあったころです。
場所が新しい場所に変更されていたことも行きながら知ったほどですから、本当に久しぶり、拓朗亭新店舗でまずは「そばがき」から頂きました。
ワサビは以前のことを思い出しました、クリームみたいでワサビがフンワリとしているのです、これも久々のご対面となりましたが、お蕎麦はやはり絹のように細かくって色鮮やかです。
うっすらと渋い緑色がかかっているおソバ、喉越しもよろしく最高、蕎麦は勿論わさびと大根も海老も褒めたい店。ワサビ・そば湯・大根、そして海老天が蕎麦を中心に旨く展開いたします。
お次の辛味大根は特に辛くて、京都のそば屋で一番辛い。
順序よく楽しむならば”そばがき”その後に蕎麦を楽しみたい、その順番が良いお店であると私は思います。
そば湯もクリーミーです。
現在、製粉を行う道具も、そして店構えも住所もリニューアルされたので温かいお蕎麦も出しておられます。
久々に行って大将の角が丸くなり、そしてソバの角はますます立っていた、これからも味わってゆきたい蕎麦なのです。
(温かいお蕎麦については、拓朗亭のHPでご説明のようなことをされております)
丹乃國蕎麦 拓朗亭
亀岡市安町小屋場 77-3
電話 0771-24-4334
カウンター6席
テーブル4人掛け×2 2人掛け×4 座敷4人掛け×4
11:00 14:30
17:30 20:30
火曜日定休
あと、ここの店名だがネットで、「拓郎亭」と表記されている間違いが多い。
これは出来れば修正して欲しい。
「ろう」は朗らか、拓朗亭が正しい。小生の朗と同じだ。
拓朗亭 (そば / 亀岡)
★★★☆☆ 3.5
setosan,konbanha!nakajindesu.
TB arigatougozaimasu.
hiraganagamojibakesitesimaimasu.
nazedesyou?
コメント掲載は別にコメントまで・・・。嵐山に人知れずある大慈閣をお勧めします。そして、今度は向かい側の亀山から眺めて下さい。又、船に乗り、或る地点で音の反響を感じて下さい。時空を超える事でしょう。札所でもありますが…。但し[よしむら]で蕎麦を召し上がることは…。コメントは差し控えましょう。(笑)
和美さん、こめんと有り難うございました。
大慈閣良いですね。上に上がるともう寒い頃ですね。
あと、よしむらの件。何となく同感だと思います。
五条の蕎麦の実と同じ気がないですな。