盗聴器発見の専門車両(なのか?)で移動中に広域帯受信機を使いながら移動していると、「ザーッ」という雑音に紛れ、部屋の中からだろう会話や物音が聞こえてくる。
このような進行で取材クルーとその家へ向かう。
そして、「ピンポーン」とチャイムを鳴らす。
出てきた家人は、驚いた表情で中に招き入れます。
いざ調査開始。
そして、あったあった。
僕は、ここで笑いのツボにはまる。
マジメな話し、あのシーンを見て、笑えてくるのは僕だけなんだろうか。
そもそも盗聴器や盗撮カメラを取り付ける人にも、様々な背景・事情があるのです。
危険を承知で取り付ける人、取り付けられていることを知りながら、わざと生活をしている人もいます。
だから、チャイムを鳴らすなんてあり得ない。
僕もテレビ番組と同じように、移動中に盗聴波を受信してしまうことがある。
だけど、伝えないし、伝えられない。
もしも出てきた相手が、取り付けた本人だったら、いったいどうするのか?
その相手にとって、知られるはずもない秘め事を、いきなりチャイムを鳴らして訪問した人物に指摘されたなら、お宅はなんですか?どうして勝手にそんな事をするんですか?これくらいなら良いですが、お宅が取り付けたんじゃない?と、逆に疑われる可能性だってあるでしょう。
自宅に盗聴器を仕掛けているのは、ほとんど場合、家族です。
取り付ける技術が無くとも、誰かに依頼して取り付けていると思って間違いないのです。
それなのに、テレビ番組では時に顔も出して、「盗聴器が取り付けられていた」事に驚き、「盗聴器が取り外された」事をよろこぶ、家族が画面の中にいる。
そして、盗聴発見業者と、その家族は笑顔であいさつ。
まるで、前から知っていた関係のような親しさで…、
だから、僕にとってはこれが至極のコメディー。
次は何という新しい盗聴発見サービス業者さんが登場するのだろうか。