関東と関西に気温差があるのは当然ですが、京都と神奈川ですと2度くらい違うようです。
大雄山の山間に息吹く自然の姿は、紫陽花の背景に新緑よりは少し青いような美しい緑が輝きます。
紫陽花が美しいのも、また、緑が美しいのも、この山では当然の様にしているのだけど、この当たり前のことが有り難い真実であり、この瞬間というのは正に壮快極まりなく想いにも変化があらわれました。
このような山あいを抜けて駐車場に車を止めると案内板。
これに従いますと、奥の院に行くことになります。
奥の院は、道了尊境内の中で最も高いところにあります。
駐車場のカンバンには、ナゼか左の本堂への案内がありません。
それゆえ、これに従うと、最も高い奥の院への登山が開始するというわけです。
標高は430メートルで、本堂よりは100メートルほど上です。
先に本堂、不動堂とお詣りすれば、まず上がる機会はありません、車で来たのだから上がってゆけと、お不動さんの思し召しでしょうな。
しかし100メートルといっても、合計で350段の階段。
登り口には天狗様のお出迎えですから、やはり気も怯みましょう。
それでも一段一段と有り難みを感じさせて頂きながら、石段を登らせて頂きます。
まわりは、見たこともないような太さの杉の木など自然に囲まれていて、特に四百年前からとされる杉の木は圧巻です。すごいモミの木もあります。もう少し気温が上がればアオダイショウやシマヘビ、ヤマガシ、マムシなんかも出るのでしょう、正に大自然なのです。
30分ほどかけて登った奥の院。ご本尊の十一面観音さんにご挨拶をさせていただきました。
関東三十六不動尊霊場巡礼の第2番札所は大雄山「最乗寺」。
清瀧不動尊あるいは道了尊として広く親しまれている曹洞宗の古刹です。
杉木立に囲まれた広い境内には神秘的な空気が漂っていて、天狗信仰にまつわる鉄製の大下駄もあります。宗門の若い僧を教育する専門道場としても知られています。
お目当てのお不動さんは、不動堂に。
清瀧不動尊の御名にふさわしい滝が、不動堂の前後に迫って清浄さを作り続けています。
ところが不動堂に入れば暗闇。なにやらと気配も感じます。
ですから静かに仕切り直し、ご挨拶を改めてさせていたしますとお不動さんに陽が差しお顔をお見せいただけました。
(写真はその瞬間です)
これはチャンスと写真をとりましたが、あれよあれよとまた闇へ。
さらに改めておりますと、また不動堂の中が明るくなり、他の参拝の方の気配がするまでは、まるで光の中に包まれるようで随分と嬉しくなりました。
そのあと大雄山 最乗寺は、小生の宗派が曹洞宗であることから、本堂にてお釈迦様お参りをさせていTだだき再訪を胸に山門をあとにしました。
大雄山 最乗寺
神奈川県南足柄市大雄町1157
0465-74-3121