鹿児島焼酎の素材

鹿児島の本格焼酎は、香りや味に原料の持ち味がはっきりと現れます。その原料には、サツマイモ・黒糖・麦・米・蕎麦などがあり、これらを飲み比べると楽しいものです。
ここでは鹿児島でつくられる焼酎をその原料別にご紹介します。

  1. いも焼酎
  2. サツマイモが原料のいも焼酎は鹿児島が本場です。農林水産省の登録品種だけでも約60品種。サツマイモは貯蔵がしにくいので、焼酎の原料には収穫したての新鮮なものを使うのが基本。いも焼酎の持つ甘い香り、ふくよかな味わい、独特のコクは、サツマイモが原料だからこそ生まれるものなのです。


  3. 黒糖焼酎
  4. 黒糖焼酎 奄美「情熱」
     正に登録商標的なものなのは、日本政府が鹿児島県の奄美諸島だけに製造を認めているから。黒糖焼酎は黒糖だけを原料にしています。黒糖だけだとラム酒のようなスピリッツに分類されますが、原料に米麹を加える製法で風味を出しているから、乙類焼酎(本格焼酎)として認可を受けています。黒糖特有の甘味とすっきりとした飲み口で、小生はこれで二日酔いになったことはありません。


  5. 麦焼酎
  6. 麦焼酎「神の河」 香ばしさが特徴にあらわれる麦焼酎。原料となる大麦は一年中入手できるので、品質が安定する焼酎とも言えます。以前は米麹を使用していたのですが、今では麦焼酎に麦麹を使用するものが主流となってきました。


  7. 米焼酎
  8. こだわり焼酎万夜の夢 鹿児島では、なんといってもいも焼酎が主流ですが、実は昭和の初めまで米焼酎が盛んだったようです。米焼酎は米だけに清酒のような上品な香りと、うま味があります。
    米焼酎といえば、熊本の球磨焼酎が有名ですが、球磨焼酎とは球磨郡人吉市に流れる球磨川の伏流水と人吉の米を使用して造られておらなければならず、鹿児島の米焼酎とは一線を画しています。


  9. 鹿児島のその他の焼酎
  10. そば焼酎木花咲耶姫(このはなさくやひめ) 他にも、蕎麦・トウモロコシ・アワなど雑穀でつくられた雑穀焼酎や、清酒を造るときに出来る酒粕を利用した粕取り焼酎、変わったところではゴマや人参、昆布が原料の焼酎もあります。


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