いも焼酎に使用されているサツマイモは、でんぷん含有量が多いコガネセンガンが主流ですが、ほかにも個性が生かされた品種や加工法によって、さまざまな味が楽しめる焼酎に出来上がってくるのです。
- コガネセンガン
- ベニサツマ
- ベニハヤト
- アヤムラサキ
- ジョイホワイト
- 焼きいも
イモの優等生コガネセンガンは、南九州で最も多く栽培されている品種です。味が良いので、てんぷらや焼き芋などに広く利用されます。皮も中身も薄い黄色で焼酎になると、ふっくらとした甘味に特徴があります。
皮は薄い紅色で、中身は薄い黄色。甘味が強くて美味しいです。鹿児島県では青果用に販売されているのをよく見かけます。
皮は薄い紅色で、中身はオレンジ色。βカロチンの含有量が多いところに特徴があるそうで、焼酎にすると飲みやすく、すっきりとした仕上がりとなるそうです。
皮も中身も濃い紫色です。甘味が少なくて食用には不向きとされ、食品加工用の色素として使われているそうです。
平成六年、焼酎専用に開発された品種。皮も中身も白くて加熱しても、でんぷんが糖に変わることがないため、甘くなりはしないが焼酎造りには適しているとの事です。
甘くて香ばしい焼きいもは、大人にも子どもにも人気の食べ物ですが、コガネセンガンやベニサツマを、焼きいもにして仕込んで造る焼酎は、焼きいもの香りがほんのりと鼻をくすぐるようで、ひと味違ったイモの味わいを楽しむことが出来ます。