うまいイモ焼酎の飲み方

お湯割り、水割り、ロック、ストレート、カクテルといろいろな飲み方が楽しめるのも焼酎人気の理由の一つ。

ここでは焼酎をさらにおいしく飲むポイントを記します。

イモ焼酎の基本的な飲み方

ポピュラーな「ろくよん」
イモ焼酎の最もポピュラーな飲み方は「ろくよん」(焼酎六対お湯四)のお湯割り。アルコール二十五度の焼酎が、清酒やワインとほぼ同じ十五度になります。
お湯割りの場合、まず、器にお湯を入れて器を温めた後に焼酎を注ぐとコップ内で対流が起こってお湯と焼酎がよくまざり、まろやかな口当たりになります。飲む温度は、五対五ならお湯を70〜80度くらいに冷ましてから焼酎を注ぐと程よい飲み頃になります。
水割りで飲むときは、先に焼酎を入れてから水を注ぎます。焼酎は水より軽いので自然に混ざるためです。
ロックの場合はグラスに氷を入れてから焼酎を注ぎ、水を数滴たらしてからかき混ぜると氷と焼酎がゆっくりまざって、やわらかい味になります。

昔からの飲み方

黒ぢょかやカラカラを使って
かつて鹿児島では、水で割った焼酎を黒ぢょかやカラカラに入れておき、黒ぢょかは火鉢やいろりの端で、カラカラは人肌に燗をして飲むのが一般的でした。使った黒ぢょかは洗わず、注ぎ口に紙などで栓をして保管すると黒ぢょかに焼酎の香りが染みつき、次に飲むときにうまさを引き立ててくれます。

割り水と焼酎の関係

割り水にもこだわりを
焼酎同様、飲むときも水がおいしさを左右します。カルキ臭のある水道水で割って飲むと、せっかくの焼酎の風味が台無し。割り水は天然の軟水を使用すると、まろやかな味になります。
また、焼酎がつくられた土地の水や蔵元の水を使うと焼酎の味が最大限に引き出されてきます。

その他のイモ焼酎の3つの楽しみ方

年に一度の新酒を楽しもう
八月から始まるサツマイモの収穫時期に合わせていも焼酎の仕込みも始ま十月〜十二月にかけてその新酒が売り出されます。
出来たての新酒はまろやかさには欠けますが、その年に収穫されたイモの味が色濃く反映されます。年に一度しか味わえない焼酎だけに毎年楽しみにしております。
寝かせるほどうまい本格焼酎
清酒なら製造後少しでも早く飲んだ方が良いと言われますが、本格焼酎は長期保存することで熟成して美味しくなります。
熟成させることで焼酎の表面に浮いている旨味の油性成分が完全に溶け込み、まろやかな味に変わるのです。一年、三年、五年と寝かせるほどに味の差が出てきて面白いです。
長期保存の本とは紫外線のシャットアウト
焼酎を長期保存するときは、暗くて温度変化が少なく、夏は三十度を超えない、冬も寒すぎない場所を選びましょう。ダンボールに入れたり新聞紙で包んで紫外線をシャットアウトすると効果的です。
なお瓶は必ず立てて保存しましょう。
保存後の焼酎を飲むときは、瓶を軽く上下に振ってから味をなじませます。

更なるイモ焼酎の楽しみ

原酒
通常、焼酎は蒸留した後、割り水をしてアルコール度数を二十五度などに調整します。
割り水をしない状態の原酒は、アルコール度数三十五〜四十五度。
うま味が凝縮され、原料の個性が最もストレートに舌に伝わります。
無ろ過タイプ
蒸留したばかりの原酒には焼酎のうま味成分であるフーゼル油が多く含まれています。
これを放っておくと風味や香りを損なうことがあるため、割り水や貯蔵をする前後に、すくい取りや、ろ過フィルターで取り除きます。無ろ過は、フーゼル油をろ過しないことで、麹や原料の風味が生きた濃厚な味わいの焼酎が楽しめます。手に入れたら、できるだけ早めにロックや、ぬるめのお湯割りで飲むのがオススメです。
初留取り
蒸留機から最初に出てくる原酒のことで、「初垂れ」(はなだれ)とも呼びます。
アルコール度数は六十度ほどですが、乙類焼酎は四十五度以下と法律で定められているため、割り水で調整して製品化されます。生まれて初めて口にした「初垂れ」(はなだれ)は黒木酒造にて。まさに蒸留機から出たところを頂いたわけでこれは衝撃的でした。なおこれを常温で飲むと刺激的で、冷蔵庫で冷やすと芳醇でとろりとした口当たりになります。手に入れたらストレートで少しずつ味合うのが良いでしょう。


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