両子寺 (九州36不動霊場めぐり 1番札所)

大分県の北東に位置している国東半島、その中央に両子山が聳えており、この山を囲むようにして多くの山と多くの寺院が存在している。

その両子山にある、両子寺は九州三十六不動霊場めぐり一番札所である。

古くは宇佐八幡の信仰をもとに開け、仏教の渡来と共に神と仏は同体であると言う垂迹思想をとりいれ、天台宗における六郷満山が形成されていった。
今までにも何度か触れてきたが、六郷満山の開基は、仁聞菩薩に結縁していて、八幡大神の化身というのがこの辺りに伝わっている有力な説である。

古書によると、養老年間に国東六郷を遊行して二十八カ寺を開く。とあって、宇佐八幡との関わりも明らかにされているところだ。
秘境であっただろう、この地に栄えてきた両子寺は、養老二年(718)、仁聞菩薩が開基した中山本寺である。

堂内は、不動明王を本尊に諸仏が安置されていた。
鬼面や峯入り行者衣装などから、風土の信仰が伝わってきた。

近くには、真木大堂や富貴寺、熊野磨崖仏がある。
また、旨い蕎麦屋もあるから、国東半島の巡礼中には一度立ち寄る事をおすすめする。

頼もしき 誓いは春に あらね共 枯れにし枝も 花ぞ咲きける
第1番
ー天台宗ー 両子寺 無風帯不動
〒873-0356
大分県東国東郡安岐町両子1548
09786-5-0253

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