総社山 円寿寺 (九州36不動霊場めぐり 9番札所 )

世界の人口に、動物などの生命を加えたなら、それは65億の人に加えて何百億、何千億となり、それぞれの1から発射される精子というのも何十億とあるわけですな、それで精子が卵子と結ばれ人として生まれここにある私。これは誠に不思議で有り難い。

大分川の右岸に拓けている市街地から南へ。
高台に向かってすすむと九州三十六不動霊場霊場めぐり第九番札所は、総社山 円寿寺さん。願かけ不動として有名な寺院があります。
古くは大友氏の居城があった西山城址に隣接している境内に六坊が甍(いらか)を並べていたとの事で、付近には、元町石仏・岩屋寺石仏・臼杵石石仏など見応えのある石仏群が並ぶ歴史の地。

本堂は修復中でありましたが、ご住職のご配慮により御本尊の所までご案内いただけた。こちらは九州三十六不動霊場会の事務局、ご配慮頂き1人にさせていただいた。


不思議はその時に現れた。小生の自宅道場と同じ波切り不動尊のお姿の前に座らせていただくと、小生の周りにみなぎる霊威があった。
本堂は改修中、御堂は御本尊の不動明王のみがおられるのだが、この場すべてが大盤石で、こちらのお不動様の光背、盤石前の水波たるや前に座らせていただくだけで、不動尊の慈悲に満たされていた。
このような表現すると狂ったのかと誤解されかねぬ、しかし続けるなら、動の働きを持たれているのです。まさにお不動さんには不動と動、実在と現象の二極があって、この場を慈悲の働きが包んでいる事を実感した。

暫くしたら、ご住職が戻ってこられ、「お不動様信仰と巡拝修業の旅」にお誘いいただいた。毎年の6月22日・23日・24日の2泊3日で行われる、九州三十六不動霊場会主催で行われます、近畿三十六不動尊霊場会でいう先達講習会のような内容とのことで、法話をお聴きかせいただきながら、各地のお不動様を熱烈に拝み、霊場住職と共々に祈りの旅路をのようです。小生にとっては日頃の反省と心の修養のよい機会。
本年は大分県の霊場を巡りだからというわけではないが、宿泊するのは温泉宿で、早暁座禅も実施されるのですから生かされている喜びをかみしめる良い機会。二つ返事でお願いしたのでした。

先ほどの何十、何千億もの命についてもそうだけど、人としての修業をせよと送り出されているからこそ、今の境遇を大切にこの不思議にも向かい合いたい。そして、何よりも職業の数も無数にあるというのに、今、小生は探偵業に従事させていただいている。まさに有り難いと感じさせて頂いているのです。

さて、帰り道。
本堂横の上野愛光保育園の園内を通らせていただいた。
お不動様のお力、またお優しいご住職のお人柄を反映するように、環境や建物も大変に開放的で園児にに優しい配慮がたくさんある。それゆえだろう、どの園児も全てが明るさのエネルギーに満ちていて、大きな声でご挨拶を頂いた。本当は、こちらの方からなどと思いつつ、少し照れながらも小生も元気な声で挨拶を返した。
これも大きな修業である。

さまざまの 願いをここに 納めおく 石の仏も います殿寺
第9番
ー天台宗ー 総社山 円寿寺 願かけ不動
〒870-0834
大分県大分市上野丘西23-19
097-543-9430

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