いつでも気軽に食べられる。美味い・安い・早いだったか、牛丼ブームやマクドがやってくる前からずっとファーストフード感覚で食べていたソバ。ところが1997年だったかある日、乙訓JCの 橋本光夫先輩に誘われて「かんだやぶそば」に行き せいろうそば を頂いた。
するとあの淡い緑色をした蕎麦が登場、このツユは一体何だ、蕎麦の粋とはと、興味が広がってきて、こだわり無く口にしてたソバも、評判を聞きつけてこだわった選択をするように変化してきた。
それからというもの店までの景色や周辺の文化施設や史跡・自然など店に行くまでの道のり、また、店で出される蕎麦を興味深く見はじめて、ついに粉や粉の挽き方、打ち方、茹で方、水、香り、つゆ、薬味など、細かい事も気になりはじめ、蕎麦はいうのは、その土地の特色も楽しめる素晴らしい食べ物なんじゃないかと思い始め、これは出張の際に味わう蕎麦にも影響し始めてきたのです。
さて能書きはここまで。
そこで今回は、食べたい7つの郷土蕎麦を北から順に記そうと考えております。
いわゆる「変わり蕎麦」じゃなくて「地域の特産的なお蕎麦」ですが、健康にも大変宜しいお蕎麦のこと、是非ご覧下さいませ。
椀子蕎麦(わんこそば)
岩手と言えば、わんこ蕎麦だろうか。松尾貴史氏のブログでも111杯食べられたりしてる様子があるように、給仕する方が自分のお椀に流し込むお蕎麦を一口で食べると、また「それじゃんじゃん」とか言われながら給仕される仕組みで何杯食べられるかを競う意味合いが強い。
お椀にフタをするかストップと言うまで止まらないから、大食家の方は数にチャレンジすると面白い。店によって記録を出せば登録していただけたり、認定証を頂けたりする。そのコツは、椀に溜まる汁を飲まないこと、捨てる場所があります。なお、小生のオススメは盛岡城から東のバス通りから入った東屋さん。蕎麦がどうとか言うよりも姐さんがとても威勢良くリズミカルだったので楽しい思い出がある。
ちなみに1996年に21歳の男性が559杯を食べたのが最高で現在もその記録は塗り替えられていない。
板蕎麦(いたそば)
山形と言えば、板蕎麦だろうか。
山形の最上川、村山市あたりには10件以上の蕎麦屋さんが立ち並んでいる。どのお店も特色があり板蕎麦は浅い箱のような木の器に蕎麦が盛られて出される。
その箱に使われている木の香りが蕎麦の香りを引き立たせる感じが小生は好きだ。それにソバ自体も美味い。もちろんこの辺りのこと山菜や川魚なら特にヤマメなども楽しめるから蕎麦前と一緒に味わえば良いと思う。あっすう氏のブログを拝見して「あらきそば」を思い出した。ここでは、あわせてニシンを頼む方が良いと思います。
へぎ蕎麦(へぎそば)
新潟県と言えば、へぎ蕎麦だろうか。
フノリ(海藻=海の中に生える藻)を蕎麦のつなぎにして打たれた蕎麦。
盛りつけには、「へぎ」という浅い箱に持って出される。これは屋根を葺く板をへぐ(剥ぐ)ときに出る余り材で作られたことに由来している。蕎麦は一口サイズで美しく盛りつけられる。数人でこのへぎを囲めば食も進む。写真がないのが残念だけど一口サイズにする「手繰り盛り」が蕎麦を茹でて盛りつけるような場合これを思い出して盛るようにしています。小生のお薦めは小嶋屋さんだ。
おろし蕎麦(おろしそば)
福井県と言えば、おろし蕎麦だろうか。四百年の歴史と言われる越前蕎麦は、福井城下の人々が収穫の蕎麦を非常食として、栽培や、健康のためにと大根おろしを蕎麦にのせて食する事を奨励したことが福井のおろし蕎麦だと言われています。たっぷりの大根おろしと削り節をかけ、生醤油で食べるこの蕎麦は、小生の地元京都でも食べられる店が多い。(京都でおろし蕎麦を食べるなら、蕎麦工房 膳・拓朗亭・味禅が良いネズミ大根などを使用している。)
各地にも広がっている、おろし蕎麦は
小生のお薦めは、福井、ほろ酔いブログさんにも紹介されていた永平寺の近くにある「けんぞう」だ。福井県内産蕎麦粉を十割で出されるから昼に行ったとき並んで待ったほどだ。今立町では地元の方にお連れいただいた森六さんが美味いです。超有名店だから色んな意見もお聞きするのだけど、小生はくいしんぼうのひとりごとさんで紹介されている通り、「つゆ・蕎麦・おろしと素晴らしいバランスなんです!!」間違い有りません。
鰊蕎麦(にしんそば)
別に松葉の蕎麦を紹介しようというのではない。京都には身欠き鰊を甘辛く、そして時間をかけて柔らかく煮た一品がある。ニシンだ。これが随分と香りの立ち上がる鰹出汁の甘汁の上にのせられてお出ましする。これは京都でしか味わえない冬の贅沢なのかもしれません。
京都でニシンソバなら、次のリンクを以前にエントリーしております、どうぞご参照下さい。
皿蕎麦(さらそば)
青いのではないかと思えるほどの白磁、出石焼き。その小皿に盛って何枚も食べる蕎麦で前出なら椀子蕎麦に似ているから比べると、その都度に食べたい分だけ注文する分出石の方がゆったりと食べられる。また出石町には50数店の蕎麦屋が建ち並んでいるから、店によって特長がある。つゆに玉子やトロロを溶いて食べたりするのだが、付け合わせの薬味すら天と地ほどの差を感じることがある。よって現在までに出石そばのお店に8割方行った中でお勧めのベスト8色んなバランスからも良いとおもえるお店。
割子蕎麦(わりこそば)
島根県と言えば、割子蕎麦か釜揚げ蕎麦。松江の城下町で育まれてきた蕎麦を雲州蕎麦と言います。これら出雲地方の蕎麦は、蕎麦を挽いた全部を使うから香りが高く、大抵は朱色のお椀に蕎麦が盛られて、デフォルトは三段重ねで一人前だ。陶器製の醤油指しに入れられた汁を一段ごとにかけて、汁があまれば次の椀に汁を移して食べる。ぶっかけ蕎麦の様な感覚で食べるのも良い。なお出雲蕎麦は良く噛んで蕎麦自体を味わうのが正しい。喉越しで味わうのはNGだ。ソバ自体は玄丹そばを使用している店も多いから楽しみも増えた。小生は、あっさりとしているけど味わい深く思い出深い神代そばをお勧めしたい。
郷土蕎麦とタイトルする以上、本来、鹿児島県の薩摩蕎麦、徳島県の祖谷蕎麦、福島県の水蕎麦も記そうかと思いましたが、これは次回に記す予定の「変わり蕎麦」のエントリーに譲りたいと思います。
ここまでお読みいただいて有り難うございました。
こんばんは! はじめまして♪
TBいただき、ありがとうございます 記事中にリンクまで貼っていただいて、とても嬉しいです♪
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初めまして。
「福井、ほろ酔いブログ」の管理人ジュン吉です。
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