やまとしょうゆ

ご存じ京都は錦市場は、京の台所として全国的にも有名な商店街です。

ウチの場合、どうしても遠いから余り利用することはありませんが、それでもお正月の買い出しやお客様がお越しになる場合、こちらまで出向きます。

この細長い市場には、プロも仕入れる品物が揃っているから、プロが店先に立っているためであって、普段使いの食べ物ではなくって、ここぞという場合には近所のスーパーではなくこの錦市場でというわけです。

だから錦市場は面白い。
日本料理に使うような食材なら何でもあるのですから、何というか特化していてマニアック、カツオや昆布から如何に出汁を取るのか、京野菜をいかに切るか、飾るのかの包丁使いまでを教えてくれる、野菜屋さん、そんなお店が建ち並んでいてとっても面白いのです。

さて、今日はそんな錦市場みたいな、本川藤由商店の本川祐治郎氏の話。
以前から顔見知りで、ゆっくり呑んだのは初めてだったんだけど面白かった。

海の幸豊かな氷見に明治3年からの創業されている醤油と味噌を扱うお店だから、特に「お刺身」に合う「刺身しょうゆ」についての話、とりわけダシに関しての語り口たるや爽やかで判りやすいのです。

醤油とダシの関係や、醤油の種類に関してもとても勉強になる。それもそのはず、氷見でとれる魚に合わせてきた歴史有るお醤油。
それに氷見の海産物をとても熱く語る。白海老やブリはもちろんのこと、新鮮な魚と醤油、そして調理の方法や食べ方など話は今思い出しても唾が湧き出てくるほどでありまして、まるで錦市場の店先で聞いているかのような感覚だったのです。

醤油のお味にはそんなに興味がなかく、濃い口ならキッコーマンが最高くらいにしか思っていなかったんだけど、本川藤由商店のやまとしょうゆはとても深いコクがあってやみつき。
いやあ本当においしかった。


別れ際、近いうちにお邪魔する約束をした、ブリはもう終わりだけど、冬の間に忍者ハットリ列車に乗って氷見に行くことしよう。
そして氷見音頭を覚えてみるのもありだ。

(一)ハア氷見はよいとこ 朝日に桜(アリヤセ)なびくかすみの薄化粧 雪の立山 アレサ立山雪の上(ソレ シャシャントナ ドトントセ 氷見は名どころ ヨイトヨイトナ)

(二)ハア氷見はよいとこ 入船 出船 鴎うたえよ 汽笛が鳴る 沖は大漁の アレサ大漁のぶりまぐろ(ソレ シャシャントナ ドトントセ 氷見は名どころ ヨイトヨイトナ)
(三)
ハア氷見はよいとこ
 また 誘われて 君と島尾の遊園地 田子の白藤 アレサ白藤ゆれかかる (ソレ シャシャントナ ドトントセ 氷見は名どころ ヨイトヨイトナ)
(四)ハア氷見はよいとこ お山の屏風 ひらく港は魚の山 街は黄金の アレサ黄金の花ざかり(ソレ シャシャントナ ドトントセ 氷見は名どころヨイトヨイトナ)

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