松尾大社

お正月の初詣〜鏡開きと、今日はもう十三日。これはもう浮かれていた分、しっぺ返しが来て当然なのであって、一週間後の二十日までに、お正月の食べ物を全て食べきらねば(こんな風習はウチだけでしょうか)ならないので、これもまた忙しい。
日ばかりが過ぎる歳始かな、であります。

そんな中、お詣りに行った。といっても、お詣りよりは、「考えに」と記した方がよい。
拝礼はしたけれど、2時間ばかり庭にすわって考えていたからだ。

庭と言っても、松尾大社の庭は四つある。
「即興の庭」(そっきょうのにわ)をはじめとして、「蓬莱の庭」(ほうらいのにわ)、「曲水の庭」(きょくすいのにわ)、そして「上古の庭」(じょうこのにわ)だ。

「即興の庭」は、曲水の庭背後の宝物館と葵殿の間にある即興的な庭園で、宝物館・渡り廊下・葵殿の三方向からののながめが美しい。
「蓬莱の庭」は、蓬莱の蓬莱神仙の世界を表現した配置となっている。そして、「曲水の庭」は、奈良・平安期頃の曲水式庭園を再現したように構成された庭で後ろの築山には石組みが連続して配置されている。毎年サツキの頃になればピンク色で敷き詰められる植え込みも見事だ。


そして小生が、座ってたのは「上古の庭」。
この「上古の庭」は、松尾大社背後の山中にある、磐座に因んで造られた庭。
据えられた石はどれも石組みではなく、神々の意思によって据えられたものであるとされています。
神々を巨石によって象徴して据えたのは庭師さんだけど、その庭師さんは神の意思によって据えたというわけです。

だからこそ座って、眼を閉じていると、庭全体に漂っている神秘的で荘厳な気が伝わってくる。
そこで、ここ暫くのことを振り返り、そして思いを新たにしたというわけだ。

平安の時代には、京都の守り神二神といえば、東の「賀茂の厳神」、西の「松尾の猛霊」と尊び称せられていたと聞く。先日の(下鴨神社(賀茂御祖神社))の境内地河合神社、そして最も崇敬する伏見稲荷大社。繋がる繋がる。つながりが見えてきていい年だ。さあそろそろ本気でスタートだ。

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