こたつに入っているときに、遠くに聞こえるチャルメラの音。
最近ではあまり出逢わなくなりましたが、この音が聞こえたらどうしようと迷うのは今も変わりませんん。
小さな頃に食べた味は脳に記憶されているのですがて、これがチャルメラの音でスイッチが入って食べたくなり、抑えられずに表に出て呼び止める。
このように思い出したらどうしようもなくなる食べ物があるが、空港からの帰り道、やはり、このように、どうしても止まらなくなってしまう。
ここが懐かしいと思えるのは、町の中華屋さん的で、それも昔からやってるお店だから作りも昼間見ればオッと驚くほど…。それがここ「かどや飯店」であります。
このお店、伊丹空港にほど近く、また空港駐車場から出てすぐの処にあるから便利。
メニューはそんなに多くありませんが、何時も大勢のお客さんで賑わっておりますよ。
いつだったか、はじめて入ったときに食べたのは、焼きそば。
これが、とても懐かしい味でそれからやみつきなんですよ。カウンターに座れば目の前で調理してくれてるわけですが、微妙に少し調味料を入れてかきまわし、また何やら入れてかきまわすといった、ゆっくりとしたペースで出来る焼きそばなんですが、「うわぁ懐かしい」と思わずもらすほど色んな事を思い出せる、何か一種のトランスに入れそうなインパクトを受けたのを思い出します。
懐かしい、懐かしいとまだ45歳なんですが、なんかね40年前くらいに味わったような記憶がよみがえるのですよ、たとえばこの餃子もそう。なにげに包まれた餃子なんだけど肉汁もしっかり含まれていて、餃子のタレととてもよくあっていて美味い、昔からの中華屋さんにある餃子という感じです。
皮がパリッとしてて、中の具も味わい深い。だから周りのお客さんも「餃子3人前」「餃子5人前」と餃子だけを注文する人も多い、実際小生も大抵2人前は平らげるほどです。
それにこの酢豚だってそう。これこそ昔ながらの酢豚。小学生の頃に近所の中華屋さんで食べた、あのスブタなんです、それの本物を食べた気がする。何の褒め言葉も嘘っぽく聞こえようけど、これは本当に美味い。
他にも色々ある。
昔懐かしい味とばかり記して恐縮だが、かくいう小生はそれほど長く生きていないからコメントしようも無いけど、中華そば本来の味はこういう感じじゃなかっただろうかと思えるのが、このラーメン。
もうこれのチャーシューなんぞ、お正月用にと本気で注文してみようかと思ったほど、美味い。
このラーメンの変化系というか、ちゃんぽんもある。
チャンポンの麺は、ご存じの通り小麦粉に唐灰汁を配合した独特の麺。とはいえ、九州内のスーパーではごく普通に売られているとってもポピュラーな麺であります。そしてこの麺はスープとの絡みもよく、太めで食べ応えも十分。ちなみに博多名物・もつ鍋のシメを飾るのも、実はちゃんぽん麺。本業以外にも大活躍の麺である。
このあたりについては、既にこのブログの中にあるちゃんぽん(京都市内に限る)のカテゴリでも何軒か取り上げているとおりだが、ここ「かどや食堂」では普通のラーメンを使用している。麺以外の具材にはこだわりがあり、麺にはこだわりがないという、このあたりにも懐かしさを感じさせるわけだが、こんな事を感じながら頂いてるのは小生だけだろうけど、なんにしても美味いからここのチャンポンも大好きです。
そしてここ「かどや食堂」の名物?「かどやめん」。
これには、もうなんの説明を加えることも出来ませんが、強いて加えるならば、やはり「懐かしい」の一言。味付けのそれと良い、具材のそれと良い、小生がいつも一緒に注文する「玉子春巻き」との相性はもう何時もやみつきとなり、カウンターで黙々と頂いて帰るのです。
かどや飯店公式ホームページ
大阪府池田市空港1丁目5-26
18:00 03:00 日休