箱崎宮駅から徒歩で箱崎宮の方に向かうと、その参道沿いにあるのが「恵光院」の山門、恵光院は筥崎宮の中にあります。
本堂横にある庫裡玄関の呼び鈴を押させていただくと、とても元気な奥様にお出迎えいただいた。やはり何か気をつかわせるような雰囲気を出してしまったのでしょう、何だかあれやこれやと気さくにお声かけを頂くことになってしまった。自分が行者として不動尊めぐりをしているというのに、奥様に気遣いをさせてしまったと、このお寺様ではそんな後悔からはじまった。
中央のお釈迦様は、鎌倉作。箱崎村原田の瑞応寺という禅寺の本尊であったとの事。
お目当てのお不動様の前に座らせていただいて、一心に般若心経や観音経を読ませていただく。
不動明王のご真言をお数珠一回りほどとなえた頃、ふと奥様のことが気になって振り返りますと、見守っていただくように、こちらをみてお待ちいただいておりまして、今までの後悔が有り難さへと変化したのでした。
奥様から教えていただいたのだが、なんでも毎月京都は伏見稲荷へ参拝されているとのこと。
その折りには参集殿にお泊まりな事や、周囲で食事に困っておられる事などをお聞きし、名刺をお渡しできたから今後何かお役に立てれば良いなと思っています。
やっと立ち上がって、よちよちと歩き始めた赤ん坊が、母親の膝をめがけて一生懸命に近づいて行く。
ようやく母親の腕に抱かれて二人共が安心して満足する。
赤ん坊は本能的に自分にそなわった能力を出して訓練しようとこころみるし、母親はそこからこれを監督しながら育て上げようとする。
自分自身の日常生活も自分の能力を確かめながら、お不動様のお慈悲を信じて自己の善悪を尽くせばよい。
そして何よりも大切な家族への愛を、その愛をまず大切にすればいい。
これは誰からぬ君が言った言葉なんだ、これをまず誰よりも大切にして下さい。
九州三十六不動霊場めぐり 第35番札所
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