近畿三十六不動尊霊場第36番札所 であって、この結願の寺院であり、ご本尊は弘法大師御自作の浪切不動尊。少し早く着くことが出来ましたので、ご本尊の近くまで進ませていただいて時間を過ごさせておりましたら、良い時間になりました。
本堂の天井におられる八大龍王さんにご挨拶をして会場に移動。
この勉強会。今後は年に数回開催して、先達の意識向上はもとより更なる霊場会の発展のためと開かれているもの。今回はここ高野山は南院(和歌山県伊都郡高野町高野山680)にて開催されました。
勉強会では、山主 内海照隆住職よりご挨拶を戴き、勉強会の主旨や姿勢についてのお話しを戴きました。また、家田大先達による巡拝諸経要集を元にしたお話しや心をもって巡礼をするといったお話しを体験談とともにいただきました。その後、先達各位からの意見などが交わされ本当に有意義な時間であったと思われるところでした。
高野山 南院 内海照隆住職
終わりましてから、数名の先達仲間とお話しをさせていただいておりますと、やはり霊場というのは「和を持って貴しとなせ」という気持ち、寛容の精神こそが大切であるとの話題となり、現代に蔓延しているような風潮の「仲間以外はすべて敵」だという雰囲気が少しでも変化するように、この巡礼の役立たせ方、方法論など短い時間でしたがお話しをさせていただきました。
先達集合写真
また、お遍路と巡礼は違うよね、といった事についても話が出まして、要は、「お四国さん」と、三十六不動巡礼とはニュアンスが少し違うように以前から思っているという事で、四国の遍路も不動尊巡礼も、「同行二人」を同じように口にするところは同じなんですが、四国の方は弘法大師様と二人とするのに、不動霊場の場合、お不動さんと共にという受け止め方をさせていただいていったところだ。
これらの違いなど本来無いものであるけれど、霊場内の御寺院の宗派も違うように、「作法」も違うわけで、如何に共通のものを作るか、もしくは必要ないものとするかなど、次回の勉強会への期待が高まるところである。