離婚しかないのか-その1)妊娠中の夫の浮気5

前回の続きです

「R子と戻るつもりはない。」
事務所に戻って、録音していたテープを聴き直しても、やはりそう言っていた。
淡々と聞いたつもりだったのだけど、それに続いて録音されていた「それじゃ又連絡する」とかいうのは何となく捨て台詞のようで少し情けなかったのを覚えている。

まあ、そんな調子でも如何に無償でやっているとしても、どう伝えるかなど事務所でも相談しながら、また弁護士とも相談して追々伝えて行くことにした。

夫から、R子とはという下りを聞いてから、そのR子さんのところに行ったのは、それから4日目のことでした。

もう放って置けばと思ってる方もいるでしょう。

今までの経緯からもお判りの通りにいい加減、人間性を疑うご主人なので正直のウンザリしないほうがおかしい。今思い出しても何だかむかっとします。

だけど離婚をするにも一定の手続きをすすめておかないと後々で問題が浮上してくることもあるのです。放っておけば法律上の夫婦関係は解消される事はなくって、放置しておけば後々でトラブルになる可能性もあるわけです。

例えば再婚や相続の問題、勿論この場合は親権などの問題もあるの為です。
ですから離婚をすると決めたら、淡々とルールに従って離婚手続をすすめて行く事が望ましいのです。

そんな事を依頼者に伝えながら、私は更に伝えて行きます。R子さんがトクをする離婚でも復縁でもしたいと思っている。なのでR子さん本位となるように法律上の夫婦関係について考えるためのお力添えをすると。通常というか、大半このようなケースでは、顧問をしていただいている弁護士先生のところにお連れいたしまして依頼者本位に手続きをすすめるのです。

しかしR子さんにはこれにかける費用もなかった。だからなるべくお金のかからない夫婦関係についての手続きや方法を、お伝えしながらすすめて行きましょうとお伝えしたのです。ですからこの辺りについても記してみます。

その時にまず何よりも最初にお伝えしたのは離婚の種類についてでした。
協議・調停・審判・裁判の手続きがあり、各々の手続きにはそれぞれ最低限の知っておかなければならないルールがあるために、まずその種類を知る必要があるためです。

そして、まず最初に説明をしたのは離婚全体の殆どを占める離婚手続の代表の協議離婚についてでした。
今回のことで、もしかすれば…。という話しでお伝えしたのです。

本来、調査を行わずにご主人は相手女性のところに行ったきりになっていたわけですから、我々が調査しなければ、相手女性と生活をしているアパートの存在も発覚しませんでしたし、相手女性との関係も知らずに協議離婚という顛末になっていたのかも知れません。

文字どおり協議離婚とは、夫婦の双方に離婚する意思と合意があれば、簡単に離婚することができる離婚手続き。
ですから、あのままの状態で、依頼者である奥さんが何も知らずに時間ばかりが過ぎていったとすれば、いずれご主人の側から、別れたいという言葉が出てきたでしょう。

そして、何も知らない奥さんは「はい判りました」と素直にそれを受け入れていたのかも知れません。

「そんな馬鹿なことはない」と思われる方がおられるでしょうけれど、何と言っても協議離婚は全体の9割。夫婦間の関係以外にある真実を知らず離婚に応じているからこそ、9割もの数字になっているのです。

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