離婚しかないのか-その1)妊娠中の夫の浮気4

前回の続きです。
さて、今回の場合は奥さん、つまり依頼者であるR子さんは、その五ヶ月くらいになる頃でもやはり復縁を願っておられたのです。小生自身も個人的に赤ちゃんの顔を見れば何とかなる、それまでは判りませんよと、奥さんを励ましてきたのです。

ところが、結果としてそれは変わらなかったわけです。

赤ちゃんとあう回数を重ねても、夫の態度などに変わった点はみられず、むしろその表情からは無関心さだけが増していった。
それも相手女性と二人で出かける際に見られる「普段の毎日」では、夫の開放感で楽しそうな顔すらも見られるのであったが、奥さんの気持ちも変わることはなく、またその奥さんを勇気づけていた。

これまでの、うちの事務所の収入としては前述の調査費用のみ。

ただ最後まで面倒をみるようにと後押ししてくれたから続けられたのだけど、もう一週間、あと一ヶ月と、何とか元の鞘に戻るようにと思いつつも、生活のためにと始めたパートについての相談もお受けしたこともあった。
そして一年がたち、お二人の結婚記念日を目前にした頃、夫の「普段の毎日」に大きな変化があった。

妊娠である。

「全くの偶然なんですが」、そう前置きした。
そして、こう続けた。「実は同じアパートを張り込んでいたときにね」「お腹がかなり目立った相手女性を見かけてしまったのです」。

調査費用を頂けないことが判っていたから、実は「長時間、張り込むようなことではなくて、通るような事があれば時折確認して欲しい」と、依頼者からお金が出ない点、また事情をふまえて、ウチの調査員にお願いしていた。余計なことかも知れなかったが、何しろ子どものために夫婦間を元の状態に戻したかったから、何か良い手だてはないかと思っていたが故であった。

なのに、元に戻るどころか決定的な瞬間を伝えなければならなくなったのだ。

そして、離婚への手続きが開始された。

最終の意思確認を、行きがかり上は小生が行った。
R子の身内として、相手に合うのはもう何度目だったのか、そんなことはもうどうでも良かった。

相手と出来た子は、誰の子どもか?
どうするつもりか?
そして、もうR子と戻るつもりはないのか?

そう淡々と聞いた。

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