先日よりの台風が影響していて、風も強く吹きます。
すると、気温も下がるわけでもう一枚羽織っておこう、と服装に変化も現れてまいりますと、食べ物の趣向も、温かいものを求めたりするようになってくるので、我ながら不思議に思うのですが、今夜それの最たるものが目に付きました。
この食べ物というのは、随分と小さな頃から目にしたり、口にしてきたものであって、かといって、その殆どは、冷たいものを頂いた記憶の方がはるかに多い。
だから、温かいものが欲しいこの季節に、目に付くというのは本当はおかしいのだけど、何だろうか、温かいものとして身体が理解しているようで反応する。
秋の季節を感じ始めた頃に反応し始めるもの、それがこれ「やきいも」の赤い提灯です。
丸石さんは、さつまいもの問屋さんをしていたご主人が始めた、美味しい焼き芋のお店です。
焼き芋に、ふかし芋、それにサツマイモをつかったお菓子です。
揚げたてのさつまいもを秘伝の蜜につけて、それは中までしみこんでいるから、この大学芋は冷めても美味しく食べられるのです。
ですから焼き芋は勿論、このふかし芋も旨いのです。
問屋時代に出会った、徳島産の特に甘味や風味の良いを使っておられます。
本当に自然の香りがする素朴な味わいです。
「美味しいものを作っていれば、自然とお客さんは来てくださると思っています。だから全て手作りで同じ味を守っています」いつもそう仰る丸石さんは、もう相当なご高齢だけども、前を通るとあの芋の味が口の中にこみ上げてきて、車を店の前にとめる。
これは、もう殆ど、秋のはじまりを感じはじめた今ごろの、何でしょう、クセのようなものなんでしょうね。
丸石
京都市下京区七条壬生川西入ル
075-371-0852
10:00 24:00
月休