腹から笑う事

本日とあるご依頼主から与えていただいた出来事、これは大雑把に数えても3点あるから、感謝の意味も含めて記しておきたい。

ひとつめは、25年前のご依頼主からご指名があったと言うこと。

二つ目は、そのご依頼主が、当時小生が使用していた名刺を未だに持っておられた事。三つ目は、ご依頼いただけた事はもとより、小生をお叱り頂けたと言うことにある。

それじゃ、まずひとつ目。

25年前と申しますと、小生は20歳。当時の案件は小生にとって強烈な記憶を残すことになった案件で、解決したとき、このご依頼主には本当にねぎらいのお言葉をお掛けいただきました事からも、当時のこの案件を思い出すだけで胸の高鳴りを覚えるほどです。

だからこそ、その方のご自宅というのは当時から知っているわけですから、いつもその美しい門前近くの行き届いた掃除などを垣間見させていただきながら、そのご一家がお幸せに暮らしておられる。

そんなお姿を近くを通るたびに想像し、そして願ってきたのです。それが、これまでの事でありまして、今日突然にご連絡をいただいた。

一切お会いすることもなかったのに、直接小生を指名していただき、お昼までもお誘いいただいたわけです。そこで喜び勇んで参りまして、指定された場所へ。

お部屋に入りますと既にお越しになっておりまして、懐かしみながらもご挨拶などさせていただきます。するとおもむろに、小生が当時に使用しておりました名刺をお見せいただくわけですが、それが本当に真新しいのです。

25年前の名刺ですから、シワシワのヨレヨレになっていても良さそうなのに、ほぼ真っ新なんですね。

もうね、それはさらに嬉しくなりましてですね、「どうして、僕の名刺そんなに綺麗なんですか有り難うございます」みたいにお聞きしてみるのです。

すると、「あんたのは、大事な人用の名刺ホルダに入れといたんや」こう言われるのです。

え、大事な人用と申しますと?と聞き直すと、大事な人や、大きいなる人や、とこの様に仰っていただきまして、その当時、この位の規模には出来るようになる事は判っていたことなど、当時の予知能力というか、小生の顔というのは何か大きな事を成し遂げてゆくような魅力があるなどと、まあこれ以上に記しますと、何故名刺が綺麗だったかとは違う方向に行きますから差し控えるのですけれど、随分と当時の顔についてはお褒めを頂き、それ故に大切にしておいたという事でありましたから、単純な小生はご機嫌になっていたのです。

そして、今回のご依頼の内容については、やはり大きなお話しでしたから、お話しをお聴かせ頂き終えるに小一時間ほどかかりましたか、するとその後でお叱りを頂くわけです。

と、まあここからが今回の本題であります。

小生というのは、「当時から言うと随分笑わなくなっている」とのこと。

これが、皮切りでありました。

そんなこと無いですよ、(何を言うてまんねん今もようワロテマッセ)と言ってみたのですが、「腹の底から笑ってない」「顔のどこかが笑ってない」「声を出して笑ってない」とかえされた。

さらに、まだ続いた。

「笑顔が取り柄のハズやのに、それがくすんできてる」あいたた、これは効いた。

アタマのすみっこで気にしてるところをズバリ指摘されたようなもんだ。なんだ、この人は細木数子なのかよと思ったが、違う。

この人は、小生のことを応援してくれている。

そう気づいたとき、何だか更に嬉しくなった。

それから、もう一件の顧問先の昼食、今事務所に戻って考えてるんだけど、恐らくこういう事なのかなあと、思っているので記してみます。

日本では昔から「笑う門には福来たる」という有名な諺があります。

しかし、男はヘラヘラするなとか、また人に笑われることがないように、とかいった戒めや躾けもあります。

だから、一体どうすれば良いんだと。

いやこれは勿論TPOにあわせればいいのですが、もう少し理解を深めてみます。

まあ笑いと言っても色んな種類があります。

お釈迦様の笑い拈華微笑から、人なら馬鹿笑い、高笑い、泣き笑い、豪傑な笑い、微笑み、皮肉な笑い、そしてまあ冷笑や嘲笑なんてのもあります。

これを、自分の表情と共にワラウのですね、ところが今回のように、腹の底から笑ってないというような場合、心からの安心感や好感を与える笑顔でないわけだ。

なんだか笑顔なんて一言で言っても、その奥に潜んでいるものには好意や親愛感、ゆとりのような人間的な温かさが秘められていて、それは相手の心をほぐす様な癒せるような効果が有る、そんなことはとうの昔から判っているのですけど、今日はこいつを考えれば考えるほど上手くまとまらない、ただどうやら今回のように配慮が足りぬときは、人に冷たい感じを与えたりするのには違いない。

ただ、今日の事を言われて初めて振り返ってみたのだけど、本当に最近笑えていない。

最近人に勧められて観てみた「はねるのトびら」は、森乃進は随分好きなんだけどやはり腹から笑えなかった。

面白いから笑う、楽しいから笑うのは当たり前のことなんだけど、やはりこの様な当たり前のことが出来ていないということで、こんかいのご指摘というのは、全く持って図星。

だから、今回のご指摘というのは、まるで小生の最近の人相から、今後将来の僕の人相への予見と言ったことまでを的確に言い当てられていたような事になるわけで、改めて今までのものの見方考え方からは変化させて行く必要がある。本当に感謝です。

だから今回のご依頼をと言うか再会を通して、小生としては笑いに意識ッを向け、笑顔は健康のもとともいうのだから、もういっぺん、健康から来るような笑顔で笑えるようにして行こう、そう思うことで今回の機会も生かされるなあと、その様に感じたのでありました。

ところで、僕の大好きな志村けんさんがブログを始められていて、これにはもう大感激です。

ありがとう、ここ最近、訪問者が増えてきたみたいだな。昨日は1700くらいの訪問者があったね。みんなありがとう。コメントもたくさんあって嬉しかったよ。

志村けん公式ブログ Ken’s Blog

もう既に大変なアクセス数です。

コメントを拝見していても、何だかほんのりしておりますし、良い空気が流れている。特に緊張感なんてのは、何にもないもの。

志村けんさんがブログを始めるというのは、何というか世の中のためになるし、拝見していてもまさに水を得た魚、いやあこの様なブログっていいなあ。腹の底から笑える事が出来る。

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