山元麺蔵

京都は左京区の岡崎あたりにおりまして、お腹が減ったとき、それも軽く麺類となりますとやはり、自家製麺 岡北
これはこのブログを始めてから間もない頃に、小生が勇んでご紹介しておりますとおりであります。

しかし、本日の火曜日というのは京うどん 生蕎麦 岡北さんの定休日。
このような時にはたいてい趣向を変え長崎チャンポンのまつおとなるところです。

ところが、今日は少し違いました、新店オープンです。

まだ、本当に出来て間もないようで、ネットで紹介されているのも、店舗に携わられた建築家さん、ビーチバレーの西村晃一さんとお知り合いのご紹介のみ。

小生、この様に新店オープンと言う場合、理由は色々あるのですが、このブログでは新しい店の紹介を行わないようにしよう。そう思っていたところもあるのですが、このお店は特別。早々と潰れることもないでしょうし、お味も充分に他人様へお勧めできるお店です。

それに、なんといっても、このお店。愛して止まない岡北さんとは一切、何の関係もなく、ただ隣り合わせのように並んでいる。自家製麺のうどん店が軒を連ねているというのは京都全域を見て考えても前例が無い。というか小生は知らない。なんにせよ小生にとっては、これだけでも大ニュース。

まるで、今宮戎の「みたらし団子」を目指すというか、どんなライバル心を持っているのかと問いたい。高野交差点から北側一帯のラーメン街道ならぬ、饂飩街道でもつくるつもりなのか、それとも京都に饂飩屋、これはいくらあってもいいではないか的な考えなのか。いや、何にしろ小生には岡北と軒を並べるというのがどうしても理解できず、まあ今日はお休み大将の目にも触れないや…。そんなつもりで暖簾をくぐったのです。

お願いしたのは、写真の「ざる」と「おおきつねうどん」それぞれ一杯。


写真でも判ります。しかしあえて小生の稚拙なコメントを添えます。

まずは、饂飩が光っている。

汁を付けずに、饂飩だけを2,3本おはしで掴んで口に運んでみますと、これは一言で言うとモチモチ感にあふれており、次に汁をつけて箸をすすめると今度は付け汁が美味しい。

それがこのモチモチして弾力のある麺と絡んで、口の中で饂飩のコシを味わうことが出来る。
さらに喉越しも軽やかでスルスルと箸を置くことなく一気に完食した。

さて、食べながら更に、メニューを拝見しますと。麺についてのこだわりが記されています。そして、これには何の偽りもないなあと思ったので、そのまま引用しておきます。

その1,
世界で最も小麦の生産量が多く、品質が安定しているオーストラリア産の小麦粉を使用しています。数十種類の小麦粉を試作し最も食感、弾力のよかった小麦を使用しています。

その2,手作り!
山元麺蔵のうどんは練り行程から切り行程まで全て手作りでつくります。無駄な力をかけず丁寧に作ることで小麦の中のグルテンと呼ばれるタンパク質を破壊することなく程よい弾力とモチモチっとした食感を生むことが出来ます。おいしくなれ〜と念じて作ると本当に美味しくなるんですよ!

その3,茹でたて命!うどんは生き物です。茹でてから時間が経てば経つほど劣化が進み、麺のツヤ、コシ、弾力がなくなってきます。そのため、当店では茹で置きはせず、都度茹で揚げますので10分ほどおまたせする場合があります。

そして、もう一品の「おおきつねうどん」


本当に大きな「おおきつね」のお揚げさんですから、大味になっていないかと思ったが、これがまた良い味が浸みている。
良い味とは、甘すぎず辛すぎずで、京風の薄い味付けでありまして、とっても丁度良い甘辛さで頂いていても楽しいのです。

饂飩は、先ほどと同じような表現になるから割愛するが、今度の「かけ」で使われるお出汁はザル用よりも、鰹の香りがしっかりと効いていて、あっさりとした出汁にしあがっている。

温かい饂飩なら、他にも揚げ餅饂飩、それに土ゴボウ天うどん。

(土ゴボウと名付けられている理由がわかる。しっかりと素材の味が絶妙に饂飩とマッチする)

(ダシの中に新鮮なカレー粉を溶いていますと言うことが判ります)

他にも、まだまだ楽しみに出来るメニューが多い。

なお、店主のお顔をレジの際にお見受けしたのですが、どこかでお見受けしたような気がすると思ったら何とか言う韓国系の俳優似でスッキリとしたお顔立ちのイケメン。
それと、先ほどの「まさすけ」さんのブログでで知ったわけですが、店主は山元克之さんと言う方でVリーグ(バレーボール)の有名選手だったようです。

ですから、麺にもブロック・レシーブ・アタックの三拍子が揃っている。
ブロックのように跳ね返すような歯ごたえ、レシーブのようにグッとこらえる舌触り、アタックのようにビシッとした汁と麺が調和した喉越し。

何にせよ、様々な変化もあった碑でしたけれど、特に僕の饂飩への考え方が変わった。そんな一日なのでありました。

<美味い店です、お勧めです。>
山元麺蔵
京都市左京区岡崎南御所町34
075-751-0677
11:00 14:30
17:30 21:00
定休日  月曜日(祭日の際は翌日休業)

山元麺蔵」への1件のフィードバック

  1. 月水金

    京都東山のうどん屋「山元麺蔵」で京都のおうどん

    京都へは仕事で・・・
    到着すると、まずはホテルに直行して荷物を預け、ロビーでちゃちゃっと検索して、美味しそうなうどん屋を見つけまし..

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