京都の六地蔵巡り

京都市内を歩いていると、大小の通りが縦横に交差しております。そんな中でも車一台がようやく通れるくらいの通り道が交差する交差点。これは「辻」と呼ばれておりますけれど、この辻や路地の奥あたりに地蔵菩薩さんの祠が本当に多い。

おしょらいさんの送り火から1週間が経ったのでしょうか。昨夜はもうそのお地蔵さんの周りに大人やら、子どもがゴザを広げて地蔵盆をされておりました。

京都や関西の一部では22日と23日は古くから、その「お地蔵さん」が「辻」に鎮座されている町内ごとに2日がかりで、子どもを主役にした地蔵盆がありまして、御世話をする大人も一生懸命に頑張っておられます。
お家の広間を子供らに開放されていたり、お菓子のアテもの(クジのようなこと)をしたりと、昔ながらの地蔵盆の風景です。

本来のところ24日が地蔵菩薩の縁日なのだけど、地域の世人などご事情もあるのでしょう、最近では子供の祭りであるという点で土日を挟むようなことがあれば昨日のように少し前の日に行ったりすることもあるようです。

祇園祭、五山の送り火、そしてこの地蔵盆で子どもの夏休み期間もお終い、新たな学期がスタートするわけです。
しかし、大人にはまだ行うことがあります。

お釈迦様入滅の後、五十六億七千万年の間、仏さまに成り代わり人々を救うため、この世におられるのが地蔵菩薩。また、言うまでもない地蔵菩薩は閻魔様の裁きを受けて地獄へ落とされた亡者をも救っていただける仏さんでもあります。

宇治の木幡山にあった桜の大木から六体の地蔵を大善寺に奉納した小野篁(たかむら)。
平清盛は、敵というか魔物の侵入を防ぐといった意味だろうか、その六体の地蔵菩薩を旧街道口の要所に分散して祀った。そして現代、六地蔵と言われている、この六カ所のお寺にはこの22日と23日の2日間におまいりに向かう人が多い。

この「六地蔵めぐり」で「おはた」と呼ばれる白、赤、青、黄、黒、緑色お札をいただき、束ねて護符として家の入り口につるすのです。祇園祭りの「蘇民将来ちまき」とともに玄関に祀るのだ。五大力さんと、ちまき、そしてこのお札の3点を玄関に祀るのです。

さて、実際におまいりをするとなりますと、車なら全てのお寺さんで般若心経一巻を読経したとしても4時間程度。タクシーなら喜んでゆかれるでしょうし、市バスでも本数の多い位置にあります。
よって、巡礼のコースとしては京都でも随分とお手軽に巡れますからお薦めです。

なお、次には京都の六地蔵寺院についての情報や写真を掲出しておきますので、ご参考にしていただければさいわいです。

・伏見六地蔵(大善寺)


京都市伏見区桃山町西町24 075-611-4966

・鳥羽地蔵(浄禅寺)


京都市南区上鳥羽岩ノ本町93 075-691-3831

・桂地蔵(地蔵寺)


京都市西京区桂春日町8 075-381-3538

・常盤地蔵(源光寺)


京都市右京区常盤馬塚町1 075-872-8157

・鞍馬口地蔵(上善寺)


京都市北区鞍馬口通寺町東入上善寺門前町338 075-231-1619

・山科地蔵(徳林庵)


京都市山科区四ノ宮泉水町16 075-581-0019

むかしは六カ所の地蔵尊を二日の間徒歩にて巡ったそうであるが、今はタクシーの貸し切りでまわる人も多い。

なお、この六地蔵さん。いわれは判らないのですが無ウ責任に記しておきますと、ご自宅から、二番目に近いところから時計回りに巡るのがよいとされております。

車で六地蔵をお詣りする際の駐車場について

・伏見六地蔵(大善寺)
京都市伏見区桃山町西町24 075-611-4966
寺院内に駐車できますが、右折での入場は禁止されておりますからご注意下さい。

・鳥羽地蔵(浄禅寺)
京都市南区上鳥羽岩ノ本町93 075-691-3831
六地蔵巡りの期間中は寺院西側に無料の特設駐車場が設けられております。

・桂地蔵(地蔵寺)
京都市西京区桂春日町8 075-381-3538
駐車場はありませんから、桂駅前に数カ所ある駐車場に停める必要があります。

・常盤地蔵(源光寺)
京都市右京区常盤馬塚町1 075-872-8157
付近にも駐車場はありません。丸太町通りのコインパーキングをお薦めします。

・鞍馬口地蔵(上善寺)
京都市北区鞍馬口通寺町東入上善寺門前町338 075-231-1619
寺院内の西側に駐車場があります。

・山科地蔵(徳林庵)
京都市山科区四ノ宮泉水町16 075-581-0019
歩行者専用道路となっておりますから、山科駅前に数カ所ある駐車場に停める必要があります。

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