お連れしている性質上黙って聞いてはおりますが、ときおり、お連れした店で堂々と、ここはあの店より高いとか安いとか言いだして、味の美味いマズイまで比べて言う方がおられる。
これには正直うんざりです。
だいたい店を作られた意図も、仕入れも、こしらえ方もそれぞれ違うのだから店によって味が違うのは仕方ないのです。だから小生は食べ物屋さんを比べてはいけないと、基本的にはそう思っておるのでありまして…。
しかしまあ、お客様をお連れするとなれば、そうもまいりません。
なるたけ事前の情報を持っておくべきで、間違っても僕と一緒に京都で食事をしていただいてマズイなどとは言わせてはいけない、こう言わせた時には小生が悪いのだ。そうも思っております。
さて、出石蕎麦が出されるお店では、「手打ちそば 一鶴」の「蕎麦打ちに奇跡は起こらない」を思い出す。
一鶴で食べて以来というもの旨い出石そばを食べたことがないからだ。
小皿を箸の高さよりも積み上げて(出石なら30皿以上で34皿だったと思う)、「蕎麦好き証明書」なんてのを頂いた事もあるけど、それは美味かったからであって、以来そんなにも食べたことがないのです。
今日は、多少比べるようなことを記しますから名前を出すかどうか少し考えましたけれど、京都の出石蕎麦のお店について記します。
京都市内で出石蕎麦を味わうなら、寺町押小路の出石庵や桂の9号線沿いにある出石そばの伊吹を思い出します。
(ほかにあればお教え下さい)そんな中、ここ「ほへと」は、そんな意味で一番それに近い店だと思っております。七栄鮨の本店横に出来てからもう3年ほどか、内装の良さもあり、また出石そばの特徴をだされて小皿にひとくち程度のそばを5皿盛って、ツユ入りの大きなとっくりにと共に出されるのも面白いのだろうと思う。結構近所の人で賑わっているお店でもあります。
意識して打っておられるのだろうけどお蕎麦は白いのにツユにカド
さて、今日久々にこのお店で食べた。
すると、一鶴の蕎麦が無性に食べたくなった。
出石に行ってベースのお蕎麦を食べて思いだそう。そう考えている。
探せば何か仕事もあるはずだ。
あと、一点。
小生かえしを作り始めてしまった。
相変わらず、自分で蕎麦打ちをするのだけはやめておこうと考えているが、かえしなら他にも応用できるし、何よりも出来もしないのに批判できない、そう思ったためで、すでに仕込みずみだ。
これについてはま後日にご報告いたします。。
お店:そば工房 ほへと
京都市下京区西七条北東野町27
075-321-0898 月,第二火休
11:00 14:00 / 17:00 22:00
そば工房 ほへと (そば / 丹波口)
★★★☆☆ 3.5