因幡薬師の平等寺さんにお精霊さんを迎える施餓鬼立てが出されていたのは6日頃だったろうか。
お盆の時期。よそさんの小生には発音が難しい「おしょらいさん」。京都の人がこう呼ぶ精霊はこの頃から家に戻ってくるとされています。
13日は白玉の迎え団子、14日は、ちらし寿司とおはぎ、15日は白蒸しのおこわ。
京都の人ほど手間暇は掛けていないようですが、小生の家ではそれぞれお仏壇にお供えします。
そして今日は16日。送り火の日である。
お仏壇に、送り団子と白餅を供える。亡き人の精霊もあの世に帰ってゆかれます。
五山の送り火は、東から。
如意ヶ嶽の「大」の中心に点火される点がつながりはじめるといよいよお盆の終わり、五山送り火です。
次に「妙法」「船形」「左大文字」、そして一番西の「鳥居形」。
今年のお盆も過ぎて行こうとしている今もご先祖様に対して自分の至らなさを感じる瞬間である。
大文字とは、足利義政が先立ったわが子義尚の霊を慰め銀閣寺奥の山に大の字を点じたとも、弘法大師が護摩行で大の字を記したのがはじまりとも言われておりますが、小生は「大」の中心をみた事があるからお大師さんの説をとる。やはり護摩行の形との類似点が多いからだ。
ここからは、四条大宮という立地から「大」「妙法」「左大文字」がよくみえる。
一番上にあることもあって、近くの人が入ってこられるので、以前はうちの性質上機密的な文章もあるから立ち入りをお断りしていたけれど、今では少し前から大丈夫な様に準備しておいて、ここ4,5年も前からは振る舞いのビールまで用意するようになってきた。
なので大勢の方がこられる事も、また今回のようにこぢんまりと決め込むようなこともあるが、いつも決まってすることがある。
大きな盃に注いだ日本酒に、炎が盛んとなった「大」の字をその盃の表面に映して一気にいただくのです。
最上階なのに無理じゃない?それはそう思うとそう、つまりその様なことです。
これが出来ると無病息災、健康を頂けるそうです。
いずれの場所でも出来ることですから、盃に酒を注がれたら念いの中で頂くのもいかがでしょうか?
ご先祖を送る気持ちをいだきながら。