奥さんに話しかけるとき。

昨日夫婦で歩く勧めを記したからだろうか、そんなわけはありませんが実のところ百匹目の猿 style=を思い出したりしておりました。

不思議と今日のウォーキングでは若い夫婦に出会う回数が大変多く、それも手をつないで寄り添って歩いてる夫婦を大変多く目にしたためです。

それは「朝っぱらから手などつないでダラダラ歩くな、すたすた歩け」と何だかむかっとする様なラブラブなご夫婦もおられる程でして、何だろうこのブログを見ていることはあり得ませんが不思議な朝でした。

まあ、いずれにしても普段でも仕事柄かラブラブな夫婦なんて見かけないので、新鮮な朝だからより新鮮に小生の目に映っていたのです。

前を歩くご夫婦は手をつないで歩いています。
一組目のご夫婦は、温泉のことを話していました。真夏に秋の温泉ですからずいぶん先の話しをされるもんだなあと思いつつ小生は先に進みました。
次は食べ物屋さんの情報交換をしておられる夫婦、旦那さんは少し肥満気味でしたからでしょう塩分について注意を受けていて話しを素直に聞いている旦那さんに好感を持ちつつ先に進みました。
三組目、四組目と本当に今日お見かけするご夫婦の数、これ見よがしに手をギュッとにぎりあってる夫婦って何でしょう、普段の表情までも穏やかなんだと言うことが想像できるほどのお二人でした。今日の爽やか笑顔賞ってところですね。


だけれども、笑顔賞のご夫婦について考えると、やはりお互いに大波小波を乗り越えてこられたのでしょう。

出会った頃や結婚した当初というのは互いに満ちあふれているものですが、その笑顔ではない円熟したお顔をされているのですねえ。様々な刺激を通り越してこられたんんだろうなあ、その上でつくりあげられてきた二人の笑顔ですから大変に微笑ましく感じ、やはりこのウォーキングはカウンセリングの現場でもお勧めしたい事、その様な改めて思うのでした。

さて、そんな中おなじくウォーキングの途中に気づいた事があります。
まあこのご夫婦は、手をつないでおられない、いわば普通の夫婦なのですが奥さんはお父さんと呼び、ご主人はお母さんと呼んでおられました。つまり互いにお父さんやお母さんと呼び合っていたのです。

もう癖になっているのでしょう、子供が生まれてから、その子供がお父さん、お母さんと呼ぶ。
そして互いにお父さんとお母さんと呼び合う夫婦の癖です。
何もこれに限ることなく、パパ・ママという呼び方も含めて、名前ではないお母さんやママと奥さんを呼んでいると、これはいけないなあと思うのです。この関係が宜しくいないことを以前から知っているためです。これって日本の習慣だから良いのかも知れません。だけど特に宜しくないと思えるのはご主人から奥さんに向けた呼び方『おかあさん』。自分を生んだ母親でもない。なのにお母さんと呼ぶご主人というのは安心しきってそう読んでおられます。

当然、夫婦の中にある安心からは新鮮さが生じることはありません。ところが夫婦の間には新鮮さが必要なのです。なのでこの呼び方そのものが夫婦間にとって本来は相応しくなくって奥さんへの見方や考え方にも影響を及ぼす可能性が充分にあるわけです。例えば夫婦で愛し合うときは如何でしょう、お母さんと言っては愛せない、むしろ「その時は形だけでも名前を呼ぶ」その方が愛せるのではないでしょうか。

冷めてきた夫婦関係のウォーキング。これは共通の新たな風景も拡がりますからお勧めです、また奥さんのことを名前で呼んだり愛称で呼ぶ、出会った頃の呼び方で呼んでみるのも、なんでも良いと思うのです。新鮮さの真似事から始めると新たな刺激も夫婦間に生まれるのではないかと思うのです。

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