バー鞍馬

今日は誕生日。30歳の時からこちら、このような記念日に何を呑むかという事など考えた事がなかったのだけれど、45歳の今日は少し考えてみることにして祗園に出た。

ホテルのバーで飲むと安上がりだし、感じも良いなあと通い始めたのが20代の後半。

京都のホテルの中で一番多かったのは京都全日空ホテル1Fのキャッスルゲート

今日の行き先バー鞍馬のオーナー宮本氏と出会った場所だった。

まああの頃というと、酒を味わうようなことよりも量を求めて通っておりましたので、23年物のバーボンとシングルモルトを一晩で空けたりしたり、ブラントンとブッカーズなど名前が格好いいからとボトルキープしても直ぐに飲みきってしまう、だから当時は随分とご迷惑をお掛けしたようです、宮本氏は無口なので今でも言わないけれど、なんとなく昔話になるとこのあたりを目で語ります。

ですから、種類だけはたくさん飲んだのでしょう、当時バーボンとウィスキーやモルト系なら全部飲んだよなんてい言われていたのですから。でもそんな中、バランタインの30年は飲めなかった。

飲みたいと思っていたのだけど何を思ったか30歳の誕生日に飲む酒だと思いこんでしまったのです。

ところが、30歳の誕生日にのんだ場所は、キャッスルゲートじゃなかった。

大阪市内の浮気調査の現場で、二人がラブホテルからなかなか出てきてくれず、更に女性の自宅を突き止めるのに時間がかかった、そんな感じだったと思いますけれど、もうすぐで日付が変わる。そう気づいたのが23時を回っていたのだと思います。

そこで目に付いたのが、「ゆきぼー」というバー。
ここに駆け込んで、「バランタインの30年をお願いします」とやったわけです。

ほっと一息、お店の方に事情を聞かれ誕生日の年数にあわせ、等とご説明すると格好いいなどとお褒めいただきまして、調子に乗った小生はそれから随分とそのお店にも通ったものでした、がそのクールさも長くは続かずに酔っぱらってバーのカウンターから落っこちて、そのまま寝込んだ件や、ボックス席で寝込んだ件など、これもずいぶんと小生にとっての思い出となっているのです。

そして、今回の誕生日は『45』。
度数が45℃というのはあるけれど、45年物の酒は存在していても店にはないだろうなあ、などと考えつつ宮本さんの店、『BAR 鞍馬』に向かいました。

45歳なので45という数字にこだわった酒を、と宮本氏に注文します。

すると出された酒は、30年もののボウモア。


45じゃないですよね.

ところがどっこい。

このグラスの中にある氷は15個。

宮本さんが一つ一つ丸く砕いて入れてくれたスペシャルアイスキューブ。30+15は45というわけでした。

BAR鞍馬
お休みはお正月の元旦と2日のみ
営業時間は基本的に19:00から24:00までだが電話を入れれば5:00も可能
075-525-3408
京都市東山区八坂新地末吉町98-2 GEM祇園ビル3F

追記:この日宮本氏が言うには、小生が全日空ホテルに現れたのは27歳の時だったらしく、宮本氏は当時25歳。
だから今年で18年目のお付き合いになるとのことで驚いた。

あと、お店情報です。小生ここではお酒しか頂きませんが、ワインとチーズの種類が豊富でその手の方には人気のご様子です。ペペロンチーノなどといったスパゲッティや煮込みハンバーグも旨いそうで舞子ちゃんや女性の同伴客が多いのも納得した次第です。

バー鞍馬」への4件のフィードバック

  1. 松本 辰之介

    お久しぶりです。バー鞍馬でお会いした松本しんのすけです。
    ネットで遊んでたらたまたま瀬戸さんのプログを見つけたのでメールさせて頂きました。覚えてらっしゃいますか?なんか色んなツボ(?)を押してもらった鞍馬のでの研修生です。すごく印象に残ったお客様なのでメールさせて頂きました。今は大阪に住んでいます。また機会が会ったらよろしくお願いします。

  2. 内藤

    はじめまして
    私も、宮本さんとは全日空ホテルオープン以来のお付き合いです。ひょっとしてお会いしてたかもしれませんね(^^♪
    しばらく、と言うかよく京都を離れてしまうので、ここ最近は、ずっとご無沙汰ですが鞍馬でお会い出来れば昔話が出来るかも知れませんね。
    ちなみに、48歳のバツ男くんでした。

  3. 瀬戸 啓一朗

    内藤さん
    ごめんなさい!
    このブログソフトに慣れてなくってコメント気づけませんでした。
    もう随分前ですから、京都も離れられたことでしょう、本当に申し訳ないです。
    また、京都にお帰りになった時でもご一緒できれば嬉しいです。
    それでは、取り急ぎお詫びまで、失礼します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。