夫婦で依存

本来のところ結婚は素晴らしいものなのです。
納得離婚といったカテゴリ下で記すのもなんですが、お互いの人生を豊かにするものであり、且つ実り多いもの、それが結婚です。

ところが、時には夫婦のどちらかが原因でストレスが生じたり、時にはそのストレス自体が尾を引いたり長引いたりして、とんでも無いボタンの掛け違い、勘違いの積み重ねとなって行く。

そして険悪な仲は平行線どころか、とうとう反り返りあってしまって大げんか。

もしもそんな時、そのどちらかが、「ごめんなさい」とやる。
すると、およその場合は解決する。
ただし、これは一般的な夫婦喧嘩の場合でしょう。

また、周囲に仲裁が出来る人物がいるならば、これは離婚話になるような事はありません。
先ほども記しましたが、普段なら、お互いにうまく行くように夫婦仲を元に戻すスキルがある。
つまり二人だけ、夫婦だけでもとの状態に戻ることも出来る。

ところが、今回ばかりはどうもうまく行かない、何ともならない。
そんな時、お友達やご親戚、仲人さん、そして親御さんなど自ら相談に赴く。
するとおよそが解決してくるのが本来なのですが、この時も大抵どちらかが一人で誰かに相談に向かう。

そうすると、お判りでしょう、せっかく頂いたアドバイスも聞いたはずの内容に違いが生じてくる。
これは伝える側には言っている内容に違いが生じていない場合でも、聞き手が違う場合には聞き取った内容に変化があるのと同じです。
たとえば、どんなに判りやすい講演を拝聴しても、内容の受け取り方は人それぞれ違うという事など、経験を通してもよくあることです。

ですから、この様に親戚や御両親のもとへご相談に行かれる際は、必ずご一緒に行かれること、
そして、後に言って頂いたことをことを共有するため、話し合うことが大切なのです。

さて、元は他人同士の夫婦が、同じ屋根の下で生活をすると言うことは、大変なことです。
この「大変」とて、ネガティブな意味に受けとるのではなく、大きく変わるチャンスと受け止められるなら、相手の御親戚とのお付き合いや、御両親との生活などさまざまな生活も糧にさえなり善方向に進んで行きます。

このようにお伝えすると、もうこれ以上自分を落とし込んで考えるのはちょっと、と言った方もおられるのですが、本来のところ夫婦が大変な状況下でうまく行くようにするには、一歩引いて目線を下げた状態にした上で互いの愛を深める事こそ最善の方法であります。

もしもあなたの夫婦関係が壊れかけているならば、今までに記したように当面の目標は愛の実力を深めたり高めたりする事にあります。

険悪な夫婦関係の問題を解決するためには、互いの愛が必要だと言うことです。
互いに愛など無いから、険悪だと言われる気持ちも判りますが、夫婦間にもし少しでも愛が存在しているなら、そこをベースにして再構築を行うことです。

しかし、残念ながら愛を再構築すれば全てを解決できると言うことではないのです。
これもあわせて理解しておきましょう。

だから、何よりもこんな事にならないよう、互いに気づかって生活をする事が一番なのです。
具体的に言うと、次のシミュレーションを行っておくのも良い方法です。

「今までに、どんなことでトラブルになったことがあるか」
「一緒に暮らしている上で、イヤだと感じることには何があるか」
「一緒に暮らしていて、相手のどこに気をつけたらよいのかを知ってみる」



小生が一番悲しく思うことは、小さかったろう夫婦喧嘩の種が、誰の目にも触れることなく、芽吹いてしまうように、それら夫婦の心に離婚の文字が芽吹き次第にエスカレートして、気がついたときには相手への猜疑心を持つようなことになっている事です。

次回につづく

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