弱さの中にいる夫婦

どちらが、合わせなくなったのか、そして、合わせなくなった方がどちらかと、そう聞けば原因がハッキリとしてくることもあります。

これは、互いに視線を合わすとかという意味での「視線」のことですけれど、夫婦が互いの目を見ているかどうか。
これっていうのは案外たいへん重要な意味を持つことなのです。

たとえば、視線を合わせない時期が、半年、1年と長期間であるようなら以前から互いの感情に変化があるに違いない。

だから、客観的に見てもこれほど判りやすい状態はない。
視線を合わせなくなった、これはその一方に弱さがある為なのです。
今回はこの辺りを少し記してみます。

そもそも、夫婦のどちらもが弱さを持っています。
これは大切なポイントなので重ねて記しておきます、夫婦のどちらもが弱さを持っているのです。

そして、その弱さは、夫婦生活の中の習慣化された人それぞれの行動によって覆い隠されております。
特に小生と面談する方の中では、その様にちょっと、そして大いに無理をして隠している。

ここまで読んで異論がある方、きっと貴方は強い人なんでしょう、これ以上読まない方が良いです。

さて、本題に入りますけれど、やはりそんな人の数の方が多いのです。

専門的なことはここでは避けますけれど、トラウマなんて言葉があるように、ココロの「根っこ」の状態は特に人それぞれ。
そのそれぞれが、互いに隠しながらも夫婦としての生活を一つ屋根の下で過ごしているわけです。

その二人は、およそその弱いところに触れずに、または相手の弱いところに我慢をしながら、または卑屈にも相手が自分の弱いところを我慢しているとさえ思いこみながら、時には自分を憎んだり、相手を憎んだりするようになってしまう。

愛していることの延長線上には、必ず相手の弱さが見えています。
愛しているからこそ、カバーしてあげよう、かばってあげようとするチカラが自然と出ていて、実際に陰ながらカバーしたり援助したりすると感謝も生まれて、又さらに相手のへの愛情は広く深くなり、差相手をカバーしよう、援助しようという気持ちが相まって高まる。そのような良い感じの二人でいることが出来るのです。

これは新婚のラブラブ時期ではなくっても、10年たっても20年たっても互いに同じ感情でいるように見えるお二人もおられるけれど、なぜか、不思議と暫くすると「愛」などという感情が薄れ、相手に見えている「弱さ」すら鬱陶しく感じるようになる。
愛情が薄れ、相手をカバーしようとする気持ちも薄れる。すると、愛情が薄れ、又、カバーしようとする気持ちも薄れるといった繰り返しの蓄積がはじまってしまうのです。

この様な状態で、もしも夫婦カウンセリングと縁がなくって、随分とこれらの鬱蒼として我慢してきた感情が堆積するまでになっている段階。
もしも、この様な状態に配偶者の不貞関係を疑ったと致しましょう、そして探偵社や興信所に依頼に向かうわけです。
浮気調査の相談です。

気をつけてください。
このような場合の浮気調査は、お望みの結果なら良いけれど、間違いなく「離婚」になります。

配偶者への疑いは、昨日今日にはじまったことではありません。
ほぼ99%浮気をされているでしょう。

そして、余程のインチキ探偵さんに引っかからない限り、結果が出てしまいます。

しかし、個人でやっている探偵さんは、この様なとき多難の躊躇もなく結果のみを報告してしまいます。
例えば、ホテルから出てくるところの写真には、配偶者と浮気相手の写真、「浮気してましたね」そんな言葉と共に、写真を渡して「ごいらい、ありがとうございました」、とその程度です。

一人か二人でやっている探偵さんの事務所なんてのは、そんなに手もまわらないのですから、これも仕方ないのですが、ファミリーレストランで浮気調査の報告をして、激高した依頼者が泣き泣き叫び自傷して新聞沙汰になったという探偵さんもいました。

つまり、様々な知識もなく、また、夫婦関係や別居、離婚などについての経験も少ない探偵さんレベルでは正確な判断を行うことが出来ないのです。だから、簡単に探偵さんに浮気調査を依頼して、火に油を注ぐような事だけは避けていただきたい、その様に切に願うのです。

私たちは、ご依頼にお越しになるご夫婦が、元の幸せだった頃に戻って頂けるようにお手伝いをしたい、そんな気持ちを持って探偵調査サービスを行っています。

これは、小生の思うところであり、本来、この様な夫婦の場合、たまたま、そのきっかけが、「浮気」や「不倫」であったとして、配偶者が浮気をしていたとしても、根っこを解決せず、前に記したようなチャペルでの宣誓で誓った当時の恋愛感情になど戻れるわけがない為です。
だからこそ、お手伝いを行うことが必要だと、そう思いながらこの仕事に従事しているように思っています。

例えば今回のタイトルのような「弱さ」。
つまり夫婦間に汚泥が沈殿しているような場合、まず汚泥を除去するために、水を乾燥されるとか、あるいは、ポンプで汲み上げて濾過するとかといった作業を行えるか否か、もし可能であって、今までの経験からも調査がそれには必要だと判断できたなら、その時は浮気の調査をお受けする事にもなりますが、何はともあれまずは汚泥の除去が当初の目的となるのです。

次回も弱さについ「て記してみたいと思います。タイトルは「過去と他人は変わらない」。

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