干し姫貝というのは、アオヤギ貝を天日で干した三重県産のあおやぎの干物なんだけど、高級珍味のこいつはアオヤギを伸ばし手間暇かけて乾燥させてあるので、海の香りが貝の濃厚な風味にのって口に運ばれます。なので値段も結構な感じで20匹千円ほど致します。
通常は日本酒に浸してから中火で炙っていただくのですけれど、小生、ラーメンのダシにならないかと考えた。
ラーメンは勿論、塩であります。
龍輝信さんがムール貝なら、「京の田」は干し姫貝で、どうだってところです。
先に記しておきますけれど、京の田は「きょうのでん」と読みます、小生のお店です。
勿論まだ開店しておりませんが、60を過ぎた頃に京都の中心地である、京の「田」の中で始めたい料理屋の名前です。なので今は麺屋等と、所詮戯れ言です、お聞き流し下さい。
そして、これが完成品です。
手前味噌です、申し訳ありません。だけれど、このスープ、本当にうまい。
オヤジ向けのラーメン屋を開業したら、バッチリ盛業間違いなし、本当に旨いのです。
スープレシピはこうです。
利尻昆布と花鰹の合わせ出し3カップ+鶏ガラスープ3カップ+干し姫貝1カップ+塩(海の精)小さじ半分です。
鶏ガラはお好みで、半カップ程度増やすのも宜しい感じです。
[一人前の塩ラーメン用]
今回試作した際に使用した麺は、某匿名製麺屋さんのもの。チャーシューは一番星。メンマはぱこぱこのものを流用しております。
初めてのラーメンだから、自分で感動しているだけかと思いきや、小生を含め4名が試食したのですが、全員に絶賛を頂いたので、満更でもなさそうなんですよ、この干し姫貝出し入りラーメン。
本気でラーメン屋をやろうと、一瞬思ったほどで、いやあ、しかし本当に旨かったです。
次回はアゴに挑戦です。
なお、現在のところ、塩にも色々あるものだと思うのです。
以前は、知り合いがお薦めのアンデスの塩、「瀬戸の塩」や沖縄の塩など様々あります。
現在のところは、「海の精」という塩です。
今までの中で一番のお気に入りなのです。